ここ数カ月の間に美術館も庭園もほとんどに行っていないという異常事態に耐えかねて、今日は京都へ、シンガポール在住の友人二人(辻井順子さんとマックス・コンさん)が出展している
「LINK展」 を見に行ってきました。(振り返ってもこんなに長い期間美術館にもギャラリーにも行ってないのは中学時代から初めてです)
その後、近くの南禅寺・金地院に。
ここは20年近くも前の学生時代に訪れて、さっぱり良さがわからず 「金と時間を返せ!」 とまで思いながら後にした場所。苦笑
なんとなく昔とは違う印象を持つのではないか、と期待して行ったのですが、やはり今回はなかなか面白かったです。
昔見た時は安っぽく見えた 「刈り込みによる山並みの表現」 も、今回は興味深く見えます。
写真では判りにくいのですが、刈り込みの大きさや空間の取り方は、あまり他では見ない大振りなもの。雪がチラつく寒さでしたが、時々見える晴れ間の光に、刈り込みの葉が輝いてキラキラしています。
イギリスなど寒い国では常緑高木は育たないので、大きな刈り込みは大抵針葉樹などで出来ていて、あまりこんな風に輝いたりしません。
(参照:レヴェンズホール)
こういった 「光る葉の高木」 は西日本を特徴づける庭として結構面白い使い方が出来るのかもしれないな、と思ったりしました。(照葉樹と呼ばれる常緑広葉樹は、もちろん日本以外の温暖な国でも生育します)
刈り込みの庭で植物事務所COCA-Zが一番好きなのは
京都の詩仙堂や、奈良の慈光院ですが、「これはどうやって刈り込んでるんだろう?」 と精密さにびっくりしたのは鳥取の足立美術館。
あまりのデコボコの無さにビビります(苦笑)