ニューヨークの写真を探してたら色々出てきたので、一部を紹介。
以前から良い噂を聞いていて、訪ねてみたかったのがここ。
ニューヨーク郊外にあるディア・ビーコン (Dia:Beacon) という現代美術館です。
駅から歩いて行くと、まず目に入るのは駐車場。
この美術館の展示は屋内だけでなく、周囲の庭自体もロバート・アーウィンによる作品として創られています。
植栽帯に使われているのは日本のベニチガヤ (Imperata cylindrica 'Rubra')。
列植にはナシだと思われる木が使われています。
やはり海外で日本の植物を見るのは不思議な雰囲気。
しかも日本ではあまり考えられない植栽方法なので、なおさらです。
縁石はコールテン鋼らしき素材で作られていて、銀色の葉のグラス(種不明)も綺麗。
写真では判りづらいのですが、ナシの葉も裏側が銀色っぽくて色彩のコーディネイトがされています。
しかし日本でベニチガヤは水が好きな植物といったイメージがあります。
こんな乾燥したところに植えて大丈夫なのかな?と思ったら、やっぱり部分的に枯れている場所がありました。
ここにはもうひとつ、ロバート・アーウィンの植物をつかったランドスケープ作品があるのですが、そちらはこんな感じ。
ん~。。。イメージと違う。。。
竣工当初の写真では、シルエットがほっそりした美しいシデの木が植えられていて、もっとシャープなイメージだったはず。。。
なんだかモッサリしています・苦笑
もう少しカッチリ剪定してほしいなーというところ。そして青葉の季節でなく、冬に来るほうが美しい景色を見られそうです。
美術館内部は撮影禁止で、写真は無いのですが、広大な工場跡地を利用した、日本には無い贅沢な空間。
でも植物事務所COCA-Z的にはイマイチ心に響きませんでした。
昔は好きだったミニマリズムの彫刻に最近、関心が無いからかもしれません。
駅に戻る途中の芝生にはこんな花が咲いてました。
チコリのようです。
日本でもハーブとして育てられますが、こんなに刈り込まれても花を付けるとは知りませんでした。
10センチにも満たない高さです。チコリの新しい利用方法が産み出せそう。
ディアビーコンに行って、植物事務所COCA-Zは最近、寡黙なミニマリズムより、カラフルで楽しい作品が気になるというのに気付きました。
そういう意味でMOMA (ニューヨーク近代美術館) は最高です。
(昔と違って入場料は恐ろしく高く、人ごみも凄いですが。それでも混雑は日本の特別展よりマシです。)
マティスの絵から抜け出してきたようなふたり。
マティスの肌色って白人の肌色なんだなーと納得。
人もこんなにいると絵が見れませんが
学芸員の解説ツアーが去るとこのとおり。
名画もゆっくり鑑賞できます。
シャガールの前も誰もいないし、
ジャスパー・ジョーンズの代表作もこのとおり。
やっぱり実物は、平面作品も立体として観賞できるのが良いです。
モンドリアンのブロードウェイブギウギもこんな感じの端部をしてます。
マチエールやタッチがしっかり見れるのもいいなぁ。
アート作品は大きさが結構重要な要素。
こどもの頃から本物を目にすることが出来るのは羨ましいです。