この10日間の現場の一つ、東大阪の物件。
敷地の裏庭に残されていた既存の石積と日本庭園の一部。
長い間買い手がつかなかった土地なのか、雑草が繁茂しています。
この現場では、既存構造物や植栽を活かして庭を作る予定。
トゲだらけのキイチゴに難儀しながら、剪定・整理をしました。雨上がりで土はドロドロ。。。
こちらの家は表に綺麗な桜並木があるので、裏庭は勝手に生えてきたススキを活かし、モミジをいくつか植えて 「秋の庭」 にする予定。 (実際のところサクラは紅葉も綺麗ですし、モミジは新緑や青葉も観賞価値が高いので、植物は一年を通して何らかの美しさを見せるものですが・・・)
もうひとつは吹田市の物件。
こちらは別の工事で不要になった石と、現場の石積を壊した時に出た残材を再利用。
(
以前も書きましたが、) 既存のものを再利用して庭を作るのは手間と時間がかかりますが、なかなか面白くて好きです。(
以前手掛けたこの物件も、庭石や石造物はすべて再利用品。)
以前シンガポールで展覧会を行った時、も現地でゴミと思われているものから作品を作りましたが、人が気付かない 「美しさ」 を発見するのは楽しい作業です。
一人では石を動かせないので、職人の方に手伝ってもらって石を据付ます。今回は池田市の松本園芸さんにお願いしました。
角の取れた丸い石 (現場で石積に使われていたもの) と、他の現場から来た角ばった石をどう組み合わせたら良いか考えた挙句、丸いものは飛石として利用することに。
植栽を入れて、砂利を敷き詰めたところ。
予算の関係で砂利は一人で搬入することに。。。2トン以上の砂利を一輪車で運び込み、更にその半分近くを一輪車が入らない場所に、手で搬入しました。
盛土が流れないようにマルチングで押さえて出来上がり。
お施主様は御自身で地被などを増やすのがお好きとのことで、植栽はポイントに入れてあるだけですが、やはり緑が入ると空間の雰囲気が変わります。
今回は雑誌で見かけた地下支柱の工法を、初めて導入してみました。
地上に支柱が無い分、繊細なエゴノキの枝ぶりが引き立ちます。
10日間には、その他の現場もありましたが、そちらの報告はまたの機会に。