先日の現場で使用したハナズオウ ‘シルバークラウド’ (Cercis canadensis 'Silver Cloud') の新芽と淡い花色が、黒い背景に映えて綺麗。
こちらのお客様は花よりも葉の組み合わせで植栽をしたいとの御希望だったので、斑入りの葉やシルバーリーフをはじめとした、カラーリーフで構成しています。
(この後プロのカメラマンが撮影するとのことで、写真掲載は自粛)
この明石での現場を終えた後、コンビニで休憩している時、目の前にあった家。
よく見ると・・・
塀の上に並べられた鉢が可愛い。
近づいて見たら、サボテンをはじめとする多肉植物でした。
様々な鉢を使っていますが、並べ方にセンスを感じます。
その後、御注文を受けていた植物を別のお宅に配達した後、別のコンビニに立ち寄ると、今度は目の前にこんな家が。
むむむ。。。生垣の刈り込みもちゃんとしているし、その上に乗っかった松との取り合わせも面白い。
生垣はカイヅカイブキかな?と思いながら近づくと、
なんとギンバイカ (Myrtus communis) でした。
ギンバイカは普通、低木扱いで成長の遅い木です。こんな風に宙を飛ぶ形にするにはかなりの時間がかかっているはず。
それに大きくなっても卵型に刈られることが多いので、こんな風にエッジを立てて刈り込みが出来るとは知りませんでした。しかも下の面にもちゃんと葉がついている。
普通に育ったギンバイカはこんな感じ。
こちらは花博の時に鶴見緑地に植えられたと思われる、大きく育ったギンバイカ。
この木で高さ2m~2.5mほどです。2006年4月に撮影したものなので、おそらく植栽から16年たっています。
丁度、この家の御主人が庭にいたので思わずインタビュー。
なんでも30~40年ほど前に、切り花でもらった枝を2本、水に挿しておいたら根が出たので庭に植えたとのこと。
生垣はたった2本の株から伸ばしたそうです。びっくり!
庭の内側から根元を見せていただくと、確かにスゴイ太さ。
しかし、生垣は敷地のコーナーをまわって全長15mを超えています。
凄すぎる・・・
更にビックリしたのは、外からも見えていた松。
見上げるとこんな感じ。
この部分が外から見えていたのですが、庭の中を見ると、こちらの松もギンバイカに負けない長さの枝が地面を這って、それだけでは飽き足らず、建物の柱を登り、更に手摺のように15mほどの長さになっています。
(夕方だったので、奥の枝が光で飛んで見づらいですが、赤い矢印の範囲はすべて繋がった一本の枝)
まるで以前紹介した
京都・善峯寺の遊龍の松 のようです。
しかも手入れは御自身でなさっているとのこと。
そして御主人が 「我が家のシンボルツリー」 と呼んでいるのはナンテン (Nandina domestica)。
赤丸がそのナンテンです。
確かに支柱に支えられているとは言え、6mほどの高さに育ったナンテンなんて見たことがありません。
天晴れ。
いやはや、街にこんな変人(良い意味で)が沢山いたら、面白い街になりそうです。笑