昨年、植栽をお手伝いさせてもらった住宅。(設計は
荒谷省午建築研究所さん)
お施主様が御友人宅で見て気に入られたモミジを植えたい、との御要望で追加植栽に行ってきました。
シンボルツリーのシロバナサルスベリの足元では、もう終わりかけていましたがアガパンサスが綺麗だったとの事。
当初、お施主様は 「紫の花はあまり好きじゃはない」 と仰られていたのですが、建築の雰囲気的に紫のアガパンサスが似合うと思ったので、
・ブルーがかったコニファー・グレイオウル (Juniperus virginiana ‘Grey Owl’) でコンクリート壁との色彩の繋がりと、緑のボリューム感を出す
・カーペットのように育つ黄色い葉のコニファー・マザーローテ (Juniperus horizontals ‘Mother Lode’) で、紫の花色補色になるよう色彩を調整
という二点で、紫色のアガパンサスが綺麗に見えるよう工夫してみました。
気に入っていただけて良かったです。
いずれも常緑ですし、壁の内側には目隠しを兼ねた常緑ヤマボウシの高生垣があるので、サルスベリが落葉する冬も寂しい感じになりません。
昨年、植栽直後はこんな感じだった中庭も
一年経つとこのとおり。
(急な斜面だったので、土壌流出を防ぐようコグマザサを面的に植栽しています。)
その他の植栽当初の様子は
コチラ(海外サイトです: House in Hyogo)
訪問客の中には 「庭を見せてほしい」 と御所望されて庭に出られる方もいらっしゃるとか。
昨年受講した京都・植治の小川勝章さんのレクチャーで
「お施主様がどうやったら庭に出て来てくれるか、いつも考えている。」
という話を伺いましたが、やはり植物事務所COCA-Zも、御施主様や訪問者の方が庭に目を向けて下さるのは嬉しいです。
今回のモミジの追加植栽も、元々は 「庭に植物はいらない」 と仰られていた (らしい) お施主様からの御注文。
とてもそんなことを仰られていたとは思えないほど、庭に対する沢山の御質問をいただいたので、きっとこのモミジもスクスクと育って、二階のバルコニーから四季折々の風情を楽しめるようになることでしょう。笑