打ち合わせに伺って、お隣の家の樹木にビックリ。
スケールアウトしたような立派な門かぶりの松が植えられています。
クロマツ (
Pinus thunbergii) ではこの様に、横に長く伸ばした事例を見たことがありますが、アカマツ (Pinus densiflora) では珍しい。(
以前ご紹介したギンバイカと組み合わせた松※もクロマツです。)
お施主様にお話しを伺うと、こちらの家の御主人が御自身で手入れをなさっているそう。
幹もちゃんと磨かれて、美しい色彩をしていました。
天晴れ。
門かぶりの松は昭和以前のイメージで、最近はなかなか新しく植えている事例は見かけませんが、古い住宅地を歩いていると面白いタイプのものも見かけます。
こちらは神戸市で見つけたもの。(2011年11月10日撮影)
シンプルで、なかなかモダンな風情があります。
こちらは1~2年手入れをしていないようで枝が少し伸びていますが、逆バージョン。(2014年7月27日大山崎にて撮影)
樹種は松ではなく、イヌマキ (
Podocarpus macrophyllus) ですが、似た事例。
(2011年6月24日京都市にて撮影)
ちびまる子ちゃんの花輪クン的。
こちらもナカナカ。
イヌマキの枝の水平具合も見ごたえありますが、凄いのはその奥の枝。
とても成長の遅いキャラボク (
Taxus cuspidata var. nana) との二重仕立てになっているのです。(2015年11月29日京田辺市にて撮影)
どれくらい時間をかけて仕立てたのでしょうか?
山口・防府市では、イヌマキでこんな事例も見つけました。
生垣と一体になっている上に、建物に入り口が無い!(2015年11月7日撮影)
サブカル化というか、サイン的というか、既に文化が変容して、別の物になっているような気がします。