植物的生活776
横浜出張時に見学したもう一つの場所、今年行われる 「全国緑化フェア・ガーデンネックレス横浜」 の会場のひとつ、ジャクリーンガーデン。
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全国緑化フェアで恒久的なガーデンを創るのは、2013年に鳥取で行われた時に創られた、ポール・スミザーさんの 「湖山池ナチュラルガーデン」 が嚆矢だと思いますが、一過性のイベントでなく、将来的に遺産となるようなガーデンが創られるのは大変嬉しいことです。


準備期間を長く取ったということもあってか、鳥取ではフェア開催準備期間だけでなく、開催後もガーデンに関する活動が盛んになったようです。

植物事務所COCA-Zも開催後、2014年11月に鳥取の八頭町で行われたポール・スミザーさんと荻巣樹徳(おぎすみきのり)さんの対談を聞きに行ったことがあります。(お二人はポール・スミザーさん来日初期からのお知り合いだそう。)
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その時参加者に配られた本。
「ナチュラルガーデンをつくろう! 地元の素材で美しい風景を」 
ポール・スミザー氏著 第30回全国緑化とっとりフェア実行委員会 2013年9月21日発行

全国緑化フェアで、このようなコンセプトブック・ノウハウ本が創られるのは珍しい事だと思います。


鳥取の担当者は
「パンジーやサルビアみたいな一年草を一面に植えただけの、税金の無駄遣いみたいな一過性のイベント」
がとても嫌だったそうで、なんとか未来に繋がるものにしたいと、飛行機が嫌いな(=電車で移動する)長野在住のポール・スミザーさんを説得して、鳥取のガーデンの監修を依頼したとの事。

その流れが今回のジャクリーンガーデンにも繋がっているのでしょう。

ジャクリーンガーデンの存在は昨年フェイスブックから流れてきた この写真※ を見て興味を持ったのですが、今はまだ部分的に施工中の上に、フェイスブックの写真よりも刈り取られた部分が多くて、春にもう一度訪れたい雰囲気でした。
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このブログ※ によると、このエリアには、凄い数の球根が埋まっているそうですから、春にはきっと美しい景色が産み出されるでしょう。(人止め柵がもう少し景色になるようなものだったら、より良いのにな)

この季節、見どころが少ないとは言っても、この季節ならではの参考になる部分も沢山ありました。
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落葉低木(ユキヤナギ Euryops pectinatus)の足元に、常緑地被(ヤブラン Liriope platyphylla)が組み合わされています。

両方ともありふれた植物ですが、繊細なユキヤナギの冬姿が緑で引き立ちますし、ヤブランなら夏場ユキヤナギが茂って日照が少なくなっても育つので良い組み合わせ。
斑入りと緑葉をナチュラルに組み合わせているのもセンスがいい!
早春のユキヤナギだけでなく、初秋にはヤブランの紫色の花も楽しめます。
初冬のユキヤナギの黄葉も、グリーンの葉が背景にあるので美しく引き立つでしょう。


早春ならではこの組み合わせもいいな。
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ウェストリンギア (Westringia fruticosa) もジャノメエリカ (Erica canaliculata) も、ある程度の温暖地でないと育たないので、クリスマスローズとの組み合わせは横浜の気候を活かした植栽だと思います。
関西の温暖地でも出来るので真似しよう。笑


でも現地に行って、一番感じられたのはアンジュレーション(敷地の高低差)の重要性でした。
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植栽地だけでなく、歩道にもアンジュレーションがあって、植栽のレイヤー(重なり)の見え方が場所によって違うのです。

グーグルを見たり、調べてみると、ジャクリーンガーデンは既存の植栽を活用しながら創られたそうですが、このアンジュレーションは誰が設計したのかな?

急いでいたので短い滞在(30分以下!)でしたが、行った甲斐がありました。

でも、時間不足で行きたかった熱帯植物の聖地・熱川バナナワニ園に行けなったのが残念。。。(現場で踏み固められた黒ボクの土を細かく砕くのは、関西の真砂土より凄く時間がかかる!)












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by coca-z | 2017-03-12 18:00 | 771-780
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植物事務所COCA-Z(コカジ) 植物的生活               註)本ブログに記載されている広告は自動的に挿入されているもので、植物事務所コカジに一切関係はありません。
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