生駒市で露地的な庭の御依頼があり、近江庭園さんにお手伝いいただいて石工事。
お施主様が持ってらっしゃった石や灯籠も活用しながら、石階段を造っていきます。
要となる大きな石を設置して、順々に。
ほとんどモルタルを使わない、素晴らしい技術。
植物事務所COCA-Zが別の作業をしている間にもどんどん作業は進みます。
間詰め石を叩き込んでいるところ。
完成です。
丁寧な施工ながら、信じられないようなスピード(一日と少し)で、素晴らしい仕上がりになりました。
塀の建築工事が終わったあとの植栽で、この雰囲気を壊さないようにしなくては・・・(プレッシャー・苦笑)
この後、和泉市の別の現場に向かう途中のお昼時、前を通りがかったので10年ぶりくらいに堺の園芸店・ロベリアさんを視察。
趣味の園芸などで講師を務められる上田広樹店長で有名なお店ですが、限られた敷地に盛土を施したりすることで、変化のある空間を産み出していて参考になります。
特に、一般的に殺風景になりがちな駐車場の工夫が勉強になりました。
通路を一通にすることで、入口を狭めて空間が間延びするのを防ぎ、ゲートを潜らせることで「入園感」を強調しています。
また駐車場内部に、自然色アスファルトとコンクリートを組み合わせた舗装パターンを施すことによって、殺風景な風景にならないよう配慮されていました。
店内にはベンチがいくつか設えられてあり、年配の女性が座って商品の植物を見ながら植物談義しているのを散見。
また別の場所では
「ここに来ると癒されるから昨日も来たのに、また来て沢山買っちゃったわ!」
と、おそらく今、知り合ったばかりと思われる女性2人が楽しそうにお喋りしているのも聞えてきました。
「これはガーデンセンターの理想じゃないか!」
と、いたく関心してしまいました。こういったコミュニティーセンターを兼ねるガーデンセンターが各地に出来れば、園芸の楽しみも広がりそうです。
(レジを通りがかった時、「これで3000円にならない?」と値切っている女性がいて、大阪南部ならではだな・・・と苦笑してしまいました。大阪の北部では見たことありません。w)
ロベリアと言えば様子を見に行った北摂の庭で、一昨年実験的に植えたサギゴケが、ロベリアのような花を咲かせて満開でした。
(2017年4月19日撮影)
当初は4株(紫とピンクの品種を2株ずつ)植えただけでしたが、
(2015年11月27日撮影)
翌年にはグランドカバーとして立派に広がりました。
(2016年9月30日撮影)
やはり自生地と同じように、日当たりのよいジメジメした所に植えるのがポイントのようです。
(この場所は駐車場舗装等の雨水が流れ込んでいつも土が湿っています)