カテゴリ:641-650( 10 )
植物的生活650
ずっと行ってみたかった山口県防府市にある 「月の桂の庭」 を見学してきました。
b0160123_23255330.jpg
300年ほど前に造られたこの庭、以前は普通に公開していたのですが、いつでも行けると思っているうちに2001年に非公開になり、その数年後から、年に2日間のみの公開となっています。
今回の公開日前後には仕事もあったので、現地滞在は一日のみ。旅費も節約のため、現地宿泊無しの夜行バス連続二泊という強硬軍。(年齢を考えろって感じです・苦笑)

でも行ってみて良かった!
想像していたよりも小じんまりとして素朴で、そして今まで見たどの古庭園とも違う雰囲気の庭でした。
雨上がりだったのですが、ジメジメした雰囲気が全くなくカラッと乾いた感じで、イサム・ノグチの作品を想わせます。(というかイサム・ノグチがこの庭の影響を受けている、と言う方が正しいのでしょう。)

朝、防府駅についてすぐタクシーに飛び乗り(バスは本数が多くない)、九時から始まる初回見学に参加したのですが、既に人がいっぱい。
b0160123_23255232.jpg
石を重ねた造りが面白くて不思議だと、昔からずっと思っていたのですが、敷地から見える山を見て合点がいきました。
b0160123_23255339.jpg
b0160123_23255243.jpg
カメラが壊れかけで、沢山あったものの一部しか撮影出来ませんでしたが、こんな風に山には自然に折り重なった岩が沢山あるのです。

きっと岩を重ねて設置するのも、それほど不自然に感じなかったのだろうな、と想像。(日本全国の山と同じように、江戸時代には燃料等の過剰利用で、防府の山も多くはハゲ山だったそうですから、当時はもっと岩がよく見えたでしょう。)
それでもこういった岩を重ねて設置する庭は他府県に限らず、この地方にも他に無いのですから、素晴らしい独創性だと思います。


写真で見て、ずっと不思議だと思っていた縁側の板の張り方も
b0160123_23452003.jpg
月の出る方角を指し示してるんだ、と勝手に納得したり、


本や雑誌の写真にはほとんど登場しない、築地塀のこんな隅っこまで石を配置するバランス感覚が不思議だったり(でも実物を見ると全然ヘンじゃなくて、しっくりくる)、
b0160123_23452163.jpg




一番の上座から見える景色がこれで、
b0160123_23452152.jpg
作者は有名な三日月形の岩でなく、この赤丸の岩を一番見せたかったんだな、と勝手な解釈をしたり。
(この岩だけ産地が違うようで、青味に白い模様が入って綺麗な石でした。カメラの不具合でその美しさが写っていません・・・。そしてこの岩も両側を別の石に支えられて少し浮いて設置されています。)
b0160123_23452125.jpg





見学では、庭の右側の門は殿様が使うもの、と説明がありましたが、
b0160123_23530572.jpg
そうすると青丸の岩の顔(一番表情のある側)が、座敷のほうに向きすぎているように感じます。
岩の裏側は平らで表情が無さそうなので、普通ならもう少し反時計回りに回して、門からも、座敷からも見栄えが悪くないように設置するのではないかと思えます。


「実際に門から入ったら、どんなふうに見えるかな?」と興味を持ったので、カメラを使って塀越しに写真を撮ってみました。(こういう時、デジカメは便利。)
b0160123_23530609.jpg
やっぱり、岩の裏側は真っ平ら。

でも写真を拡大してみると
b0160123_23530520.jpg
なんかウサギに見える!!!

案外、これが狙いだったりして・笑



現地で見ないと判らない発見が色々あって、やっぱり実物を見るのは勉強になるな、と再認識です。




[PR]
by coca-z | 2015-11-09 12:00 | 641-650
植物的生活649
先日、教えに行っている大学の学園祭に学生が模擬店を出すと言うので、ついでに松尾園芸さんに立ち寄りました。


惹きつけられたのはこのクレマティス。
b0160123_20311733.jpg
スタッフの方に品種を尋ねると品種は ‘紫子丸’(Shishi-maru)とのこと。

普段は江戸紫~京紫色に咲くらしいのですが、今年の京都は秋が長く気温が低いのでこんな色になったとのこと。

b0160123_20311713.jpg
後ろで黄緑色に咲くのは ‘白万重’(Shiro-man-e)。一番下の花のように、紫子丸も白万重と同じく花型が様々に変化するそう。

本来はこんな色で咲くようです。

今回松尾園芸さんで見た花色は、物憂い感じで秋にぴったり。
毎年この色で咲くなら庭で使いたい・・・。

クレマティス ‘花炎’(Ka-en)なんかも花型が変化して面白い花芸ですが、花に時間が表現される品種って面白いなぁ。(以前、陽春園さんで花炎の写真を撮ったのに見つからない。。。)

調べてみると、紫子丸も花炎も日本の作出品種だそう。さもありなん。江戸菊といった 「花型の変化を楽しむの伝統」 を持つ日本の園芸文化を感じます。



[PR]
by coca-z | 2015-11-06 06:00 | 641-650
植物的生活648
打ち合わせの帰りに川西能勢口の駅で食べ物屋を探していると、菊花展が開催されているのを発見しました。
b0160123_23063791.jpg
盆栽菊。昔は古臭いとしか思いませんでしたが、ひさしぶりに見ると可愛い。
特にこの手のひらサイズ。
b0160123_23063856.jpg
この展示を見ていた若いカップルも、「面白い!」とはしゃいでましたし、若い人には見たことなくて新鮮に感じるのかも。
高齢化が進む菊園芸の世界で、若い世代に向けてアピール出来そうなコンテンツです。
b0160123_23063813.jpg
b0160123_23063742.jpg
川西菊花展にて(2015年11月4日まで)



小学生の頃、おこづかいの九割を使って買っていた『趣味の園芸』誌に、盆栽菊の育て方が載っていたのを思い出して、久しぶりに引っ張り出してみました。
b0160123_10514492.jpg

昭和59年の11月号・岩付けづくりの解説。

ネットを検索してみると、現在では竹筒ではなくプラスチックの樋を使うのが一般的なようです。時代を感じるなぁ。。。

b0160123_10514488.jpg
b0160123_10534501.jpg
当時は松尾敏男氏が表紙の絵を担当してらっしゃいました。






[PR]
by coca-z | 2015-11-03 12:00 | 641-650
植物的生活647
先日、追加植栽の納品に伺ったお庭。
(日が暮れかかっていて、写真が暗いですが・・・)
b0160123_00311875.jpg
ヒペリカム・カリシナム ‘ゴールドフォーム’(Hypericum calycinum ’Goldform’) の葉って、やっぱり花みたいで綺麗だな。
b0160123_00311846.jpg
寒さに当たると、もっとオレンジ色になったりします。


メラレウカ ‘レボリューションゴールド’(Melaleuca 'Revolution Gold')も、夏と比べて随分黄色く色づきました。


b0160123_00585161.jpg
ありふれたナワシログミ ‘ギルドエッジ’ (Elaeagnus pungens 'Gilt Edge')や、サワラ ‘フィリフェラオーレア’ (Chamaecyparis pisifera 'Filifera Aurea')も、照明が当たると違った雰囲気になってナカナカ良いです。





[PR]
by coca-z | 2015-11-02 07:00 | 641-650
植物的生活646
中庭の植栽。

主木のアオダモを、サービスで見積りの時より少し大きめのものを選んだら、根鉢が予想以上に大きく、更に搬入前日の夜に雨が降ったので土が水を吸って重たくて、死にそうになりました・・・(苦笑)
b0160123_13223898.jpg
中庭にクレーンを使って搬入出来ない場合、壁や床などを汚さないよう搬入するのは大変なのです・・・(今回は当初、もう少し小さな木を入れる予定だったため、一人で搬入するハメになり現在全身筋肉痛・・・)


週末の見学会までアオダモの紅葉が持てばいいなぁ。。。

植栽工事をご覧になられていた御施主様が、建替え前の庭にあった陶器の灯籠を持って来られ、設置したいとの御希望があったので、現場で灯籠に合わせて植栽配置を少し変更しました。
昔、お知り合いから頂いたものだそう。

思い出や記憶が庭を通して繋がっていくのは、何だか嬉しいです。


[PR]
by coca-z | 2015-10-30 15:00 | 641-650
植物的生活645
b0160123_19472886.jpg
斑入りススキの紅葉が美しい!(おそらくハチジョウススキの品種)

仕入れ先にて。





[PR]
by coca-z | 2015-10-28 00:00 | 641-650
植物的生活644
イギリスに滞在しているアーティストの知人から、フェイスブックで現地に生える植物名の問い合わせがあり、写真を探してたら、別の写真を見つけたのでアップ。
b0160123_01011351.jpg

b0160123_00592329.jpg
b0160123_01424247.jpg

朝露に濡れたクモの巣の虹。(拡大して見てもらうと、更に綺麗です)

なんだか良い事が起きそう!笑

北海道帯広市・真鍋庭園にて。



今週は、やたら友人知人から植物に関する質問が来るのですが、植物と言えば・・・と思い出していただけるのは有難いことです。w



[PR]
by coca-z | 2015-10-22 06:00 | 641-650
植物的生活643
おぎはら植物園さんは実際に植物を育てながら販売もされているので、ひとつひとつに経験に基づく解説がされていて、大変説得力があります。
b0160123_01114123.jpg

品ぞろえも素晴らしく、ヒューケラの売り場もこのとおり。
b0160123_00421356.jpg
手前から奥までほぼ全てヒューケラです。

勉強になって面白いので、全ての解説を丁寧に読んでいたら3時間も経ってしまいました。
開店と同時に入ったのにもうお昼。



スタッフの方に、
「この近くで見るべき庭はありますか?」
と聞いたら、ヴィラデストを教えて頂きました。食事も出来るとのことだったので、予定を変更してそちらを見学することにします。


行ってから気づいたのですが、ヴィラデストはエッセイストの玉村豊男さんの経営するワイナリーでした。

まずは腹ごしらえと、レストランに入ると確かに良い雰囲気。
レストランからはガーデンと農園を見ることが出来ます。
b0160123_00474343.jpg
かなり坂道を上って辿り着く場所にあるので、晴れていればきっと遠くまで見渡せるのでしょう。


店内には、スタッフが庭から摘んでいけたという花が飾られていていい感じ。
b0160123_00503091.jpg
食事には玉村豊男さんが描いたという絵の皿が使用されていて、料理の盛り付けと相まって凄く雰囲気があります。
b0160123_00513208.jpg
(食事が出てきたら冷める前にいち早く食べたいので、料理の写真を撮ってません。苦笑)


料理にはガーデンから収穫されたハーブも使用されていて、屋外の景色と室内のプログラムがリンクしているのが、とても良いと思いました。
b0160123_00531219.jpg
(ハーブガーデン)


農園は支柱を自然素材にして、景観に配慮しています。
b0160123_00534889.jpg
(ラズベリー畑の支柱)


ガーデンは平面プランニングがことさら素晴らしいと言うわけではないのですが、景色を眺めながら休めるスペースがあったり、
b0160123_00545877.jpg
高原らしい花(涼しい気候を好み、高温多湿に弱い植物)の組み合わせで、
b0160123_00554605.jpg
ツボをしっかり押えて、都会から来る人たちも満足出来る内容です。
b0160123_01271111.jpg
b0160123_01284621.jpg

b0160123_01043835.jpg


丁度スモークツリーが見頃の季節でした。
b0160123_00561468.jpg
スモークツリーに合わせる花もセンスを感じます。
b0160123_00564663.jpg


名札もグリーンゲイブルズのような色彩の手作りで洒落ていました。
b0160123_00573618.jpg


霧に煙るラベンダー畑。
本場プロヴァンスでは、なかなか見れない風景ではないでしょうか。
b0160123_00583220.jpg



ヴィラデスト見学の後は軽トラを7時間、ひたすら運転し続けました。。。


[PR]
by coca-z | 2015-10-20 12:00 | 641-650
植物的生活642
7月に訪れた、長野の「おぎはら植物園」さんで購入した
常山アジサイ(Dichroa febrifuga)
の実が水色に色づいてきました!
b0160123_21562206.jpg
b0160123_21430907.gif
熟すとコバルトブルーになるそうなのですが、水色の状態でも十分綺麗!

手前に見えるのは、昨年の春に仕入れ先で見つけたシルバーリーフのイヌマキ(podocarpus macrophyllus)。

遠くから見た時は、アカシアかな?と思ったのですが、園主に聞くと生産者が新品種をサンプルで持って来たものだそう。
2株しか無かったのを分けてもらいました。

アカシアは成長が早くて管理が大変ですし、黄色い花が咲いてしまいますが、イヌマキは目立つ花も咲かず、成長がゆっくりなので樹形の維持がしやすそう。(あ、でも実は赤くなるか。。。イヌマキは雌雄異株ですが、この品種はオスなんでしょうか?)

しかし、成長がゆっくり=全然大きくならないってことなので、見栄えする大きさになるのは、まだまだ先のようです。

まぁ、園芸は成長の過程自体を楽しむものなので、気長に育てようと思います。笑
(小さくても寄せ植えに使うには良さそう)






[PR]
by coca-z | 2015-10-16 00:00 | 641-650
植物的生活641
今年の5月に施工させていただいた壁面緑化の物件。お手入れに伺うと、植物たちはとても元気そうでした。
b0160123_21395852.gif
この住宅はモデルルーム的にも使いたい、との御意向だったため色々思案。

世界各地でよく見かけるパトリック・ブラン氏風のものだと面白くないと思い、たまたま仕入れ先で見かけた20年前の壁面緑化の事例と、小学生のころ図書館の本で読んだ『山野草の育て方図鑑』をヒントに、ヘゴ板に着生植物を着ける、という方法を採用しました。
(子どものころ、高くて買えない山野草の育て方の本を図書館で借り、その内容をよくノートに写し取っていたのです。コピーや携帯カメラ、インターネットが使えなかった頃の昔話・笑)


今年の暑い夏の間も、しっかりと水やりをされていたそうで、コケがイキイキと輝くような色をしています!
b0160123_21395867.gif

写真の赤い丸の部分などは、胞子や飛んできた種子から新たに発芽して、さらに良い感じに。
b0160123_21395859.gif
すべてが緑で覆われると、折角のヘゴ板の美しさが消えてしまうので、「間」を活かして、それぞれのヘゴ板が絵画的に見えるよう工夫してあります。


こちらが施工中の写真。
b0160123_21395896.gif
いくつかの案を御提案したのですが、モダンな住宅に合わせてミニマルな壁面緑化の案が採用となりました。
冬場が結構寒い地域なので、使用する植物で耐寒性が微妙なものは、先だって屋外越冬が出来るか実験植栽を行っています。

かなり早い段階に設計者から御相談いただき、建築を担当した工務店の方にも取り付け方などを考えていただいた上に、御施主様の愛情あるお手入れが相まって、他にはあまり見られないオリジナルな雰囲気になったと思います。

植え込んでいる数種類のランが咲くころに、是非また訪れたいです。笑



建築の設計はL.D.HOMES®(株式会社 ラブデザインホームズ)さんです。



[PR]
by coca-z | 2015-10-14 00:00 | 641-650



植物事務所COCA-Z(コカジ) 植物的生活               註)本ブログに記載されている広告は自動的に挿入されているもので、植物事務所コカジに一切関係はありません。
by coca-z
カテゴリ

全体
1-10
11-20
21-30
31-40
41-50
51-60
61-70
71-80
81-90
91-100
101-110
111-120
121-130
131-140
141-150
151-160
161-170
171-180
181-190
191-200
201-210
211-220
221-230
231-240
241-250
251-260
261-270
271-280
281-290
291-300
301-310
311-320
321-330
331-340
341-350
351-360
361-370
371-380
381-390
391-400
401-410
411-420
421-430
431-440
441-450
451-460
461-470
471-480
481-490
491-500
501-510
511-520
521-530
531-540
541-550
551-560
561-570
571-580
581-590
591-600
601-610
611-620
621-630
631-640
641-650
651-660
661-670
671-680
681-690
691-700
701-710
711-720
721-730
731-740
741-750
751-760
761-770
771-780
781-790
791-800
801-810
811-820
821-830
831-840
841-850
851-860
861-870
871-880
未分類
以前の記事

2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 01月
タグ

(541)
(338)
(145)
(140)
(131)
(81)
(66)
(46)
(35)
(34)
(34)
(32)
(24)
(22)
(17)
(15)
(13)
(11)
(9)
(5)

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。
ファン

画像一覧