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植物的生活155
出張中は八時ごろの朝食から、夜の接待が終わってそれぞれの部屋に戻るまで、ずっとクライアントと一緒だったため、朝は貴重な自由時間です。

植物事務所COCA-Zはホテル周辺の植物を観察するため毎朝6時くらいに起きて、周辺を散策していました。

昨晩のホテルは胡錦濤 国家主席も泊まったという緑に囲まれた高級ホテル。周辺の植栽には樹名札なども付けられていました。

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これはホトトギスの新芽。日本ではあまりメジャーな山菜ではありませんが、こちらでは鍋の具材として食卓にのぼっていました。

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小鳥がさえずる森の中には他にも色々と気になる植物が生えています。
左は赤い縁取りの葉が目を引く低木。バーベリスの仲間のようです。
右は野生のバラの幹。いったいどんな花を咲かせるのでしょうか。残念ながら蕾もまだでした。


朝食を広間でとったあと、今日の調査に出発です。
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日本で渓谷というと澄んだ水のイメージですが、このように透明度の高い水は中国では珍しいとのこと。

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周辺の農家でこんなものを見つけました。
左は素朴なお手製の竹箒。奥に見えるのは養蜂のための巣箱です。
右は松の実を採ったと思われる松かさ。
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養蜂の巣箱には丸太をくりぬいて雨よけを設えたものもありました。(現地で一度、蜂蜜が食事に出たことがあったのですが、さっぱりとしてとても美味しいものでした。以前日本で購入したチベット・アムドのオーガニック蜂蜜に似た味です。)
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作りかけの蜂の巣箱。


この後、現地の役人が交渉して工事中のトンネルを通らせてもらえることになりました。
使われなくなったトンネルには入ったことがありますが、建設中のトンネルに入るのは初めての体験です。
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もちろん舗装前で道はガタガタ。揺れる様子は写真に写る光の残像でご想像ください。笑

トンネルを抜けると、今度は造成を行ったばかりの道を進みます。

遠くには3000mの山々。窓から横を見ると恐ろしいほどの急斜面です。
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by coca-z | 2010-05-29 00:00 | 151-160
植物的生活154
大九湖の翌日は温泉の湧き出る谷やスキー場を視察します。
別の場所に移動するにも2000mから3000m近い山を越えなければなりません。
途中立ち寄った風光明媚な「三省台」という場所にあったトイレ。
枕木で作られた可愛らしい建物です。
高度は2000mを超えるというのに周辺には竹の仲間が茂っています。

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険しい山の合間に作られた畑。
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白く見えるのはトウモロコシ畑に使用されているビニル製のマルチングシートです。


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左は谷で出会ったの現地の方です。大きなアザミのような植物を提げています。何に使うのでしょうか?
この辺りでは沢山の山菜を食べるので、もしかしたら食用なのかもしれません。

右は自生するヤマシャクヤク。
神農架のある湖北省は中国四大美人の一人に数えられる王昭君の故郷ですが、ヤマシャクヤクはその姿を彷彿とさせます。

(花が大きく目立つためか、山で咲いた花を掘ってきたと思われる開花株の鉢植えが飾られているのも見かけましたが、鉢に押し込められた花は萎れて痛々しい姿をしていました。シャクヤクの根は太く長いので、綺麗に掘り取るのが難しいのでしょう。「やはり野に置け蓮華草」といったところでしょうか。)

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雪のない夏のスキー場には高山性のサクラソウの大群落。日本でも夏場のスキー場は高山性の動植物の楽園となっているそうですが※、中国のスキー場でこれほどまでにサクラソウが繁茂しているとは想像しませんでした。

近くの樹木の幹にはサルオガセの仲間も見えます。(写真右)



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伐採をまぬがれた木立を観察してみると、樹高と葉張りが4m近いサンザシの仲間が生えていました。
厳しい環境でここまで大きくなるにはどれほどの年月が必要でしょうか。
幹は外敵から身を守るようにトゲだらけです。

ゲレンデにはこんな不思議な植物も生えていました。高さは数センチほど。ムーミンの登場人物(?)のニョロニョロを想わせます。笑
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日も暮れて調査が終わり、夕食の時間。
この日は民家のような場所でご飯をいただきました。

いつもは回転円卓でご飯を食べるのですが、この日の食卓は囲炉裏を立体的にしたようなテーブル。
中央が薪ストーブになっていて、そこで鍋をしながら料理をつつきます。布団のないコタツのようです。
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壁には様々な肉の燻製。
地元の若い役人などもやって来て、テンションの高い宴の始まりです。アルコールが好きではなく、中国語もほとんどわからない植物事務所COCA-Zでも、現地の人たちの異常な盛り上がりを見ていると楽しい気分になります・笑
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中国に広く普及している回転円卓は日本が発祥の地というのも、この時初めて中国の方から教えてもらいました。

宴も終わり外へ出ると空には満天の星。北斗七星のまわりにこれほど星があったのかと、びっくりするような数です。
黄砂が降る中国で、これほどの夜空はなかなか見ることができないとのこと。
とても美しい光景でした。



※ 『生物いまどき進化論-都市化がもたらす人工サバイバル-』 藤本和典著 参照
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by coca-z | 2010-05-20 00:00 | 151-160
植物的生活153
怒涛のように(笑)行われる友人の展覧会のお知らせを5つ。

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吉岡 佐知 展

日時:2010年5月18日(火)~23日(日)12:00-19:00 最終日は18:00まで

場所:ギャラリー恵風2F 京都市左京区丸田町通東大路東入る一筋目南角



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英ゆう個展「外を入れる」

日時:2010年5月25日(火)~6月13日(日) 10:00-20:00 (会期中無休)

場所:京都芸術センター 大広間 / KYOTO ART CENTER OHIROMA (2F) TEL 075-213-1000

京都芸術センターさんについてはこちら

英ゆう個展「外を入れる」についてはこちら

英ゆうさんのホームページはこちら



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英ゆう個展「森」

日時:2010年6月2日(水)~6月26日(土) 11:00-19:00 (毎週月曜、6月20日(日)休廊)

場所:imura art gallery 京都市左京区丸太町通川端東入東丸太町31 TEL 075-761-7372

imura art galleryさん についてはこちら

英ゆう個展「森」についてはこちら

英ゆうさんのホームページはこちら


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マックス・コン 個展

日時:2010年5月20日(木)~6月1日(火)

場所:ギャラリーエデル 兵庫県宝塚市栄町1-6 花のみち2番館 2F TEL 0797-91-2151

ギャラリーエデルさんについてはこちら

マックス・コンさんのホームページはこちら



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亀谷彩漆作品展

日時:2010年5月17日 (月)~ 6 月5 日(土) 11:00- 19:00※ 土曜・最終日は 17:00 まで / 日曜は休み

場所:GALLERY wks. ギャラリー ワークス 大阪市 北区 西天満3-14-26 中之島ロイヤルハイツ1103 TEL 06-6363-2206  

GALLERY wks. ギャラリー ワークスさんについてはこちら

亀谷彩さんの主催する漆教室「漆甲舎」さんのHPはこちら。
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by coca-z | 2010-05-19 00:00 | 151-160
植物的生活152
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大九湖の辺りの農家は漆喰の白壁と瓦屋根で造られた素朴なものです。
住居の横にはログハウスのような牛小屋が建てられています。上の写真の家の後ろに生えているのは大きなナシの木。
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二階のバルコニーが気持ち良さそう。この場所でトウモロコシを干したりするようです。
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わらぶきの牛小屋。木材の隙間は土で塞いであります。

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まわりはすっかり春景色。林床にはハルリンドウや萌え出してフカフカしたコケも見られます。

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森にはこんな木も混じっていました。中国名を紅樺というシラカバの仲間、ベトゥラ・アルボシネンシス(Betula albosinensis)です。
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なんでも春に樹液を集め、煮詰めてジュースにするのだとか。
以前訪れたフィンランドでも友人から白樺の樹液を飲むという話を聞きましたが、煮詰めてジュースにするというのは初めて聞きました。
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by coca-z | 2010-05-16 00:00 | 151-160
植物的生活151
最初に訪れたのは神農架大九湖国家湿地公園です。
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ここは高山に囲まれた標高1800m程度の高原湿原で、独特の植物群が見られる場所です。

20世紀半ばから後半にかけて農地開発が進み、湿原面積が減ってしまったのですが、現在湿原を復元する努力がなされています。

この辺りではサクラやナシ、カイドウ、ウワミズザクラの仲間が咲き、春の装いでした。

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森の中ではスプリングエフェメラル (春の妖精の意味。高木の葉が茂る前の明るい林床で花を咲かせて実を結び、夏が来る頃には休眠に入る植物群を指します) が沢山の花を咲かせていました。

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左はミヤマカタバミの仲間。葉の裏側が美しい紫色をしています。
右はムラサキケマンの仲間ですが、花の色はスカイブルー。
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ツウ好みの葉をもつ植物も見つけました。もちろん植物事務所COCA-Zもお気に入りです(笑)

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海棠 (Malus) を 秋海棠 (Begonia) と間違って翻訳しているのはご愛嬌・苦笑
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by coca-z | 2010-05-15 00:00 | 151-160
植物的生活150
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出張で訪ねた湖北省・神農架は高低差が大きいため、山頂では早春の景色でも山を下れば青葉の季節と、様々な季節を一度に味わうことが出来ます。
最初に泊まった標高1300m付近のホテル周辺はちょうどハンカチノキが満開の季節。この辺りが原産の植物です。
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落ちた花びら(正確にはホウ)を拾ってみると大きさがわかります。
今では日本の植物園でも見ることができますが、かつてプラントハンターの憧れだった木を原産地で見るのは感慨深いものです。

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周辺の茶畑では収穫が始まっていて(この辺りはお茶の産地でもあります)、森の中では初夏の花が咲いていました。

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by coca-z | 2010-05-14 00:00 | 141-150
植物的生活149
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昨晩遅くに中国出張から戻りました。

十数年前の学生のころから訪れてみたいと思い続けていた中国。今回は植物の宝庫である湖北省、神農架(しんのうか)に調査に出掛けることとなり、大陸的スケールと見たことのない植物群に圧倒されました。

写真は標高3000m近い高山に生えるシャクナゲの森。
見上げるような高さの木が群れをなしていて、まるで奈良の吉野山のような景観を創り出しています。

もともと生育の遅い高山性のシャクナゲがこれほどまで育つには、どれくらいの年月が必要なのか想像もつきません。

出張の様子は追ってブログでご紹介できればと思います。
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by coca-z | 2010-05-13 00:00 | 141-150



植物事務所COCA-Z(コカジ) 植物的生活               註)本ブログに記載されている広告は自動的に挿入されているもので、植物事務所コカジに一切関係はありません。
by coca-z
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