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植物的生活287
薫風の季節。

車の窓を開けて運転していると、ノイバラやジャスミン、柑橘系の花の香りが漂ってきて、「薫風」 という言葉はイメージでなく、実際に香りがあるのだと認識させられます。

自動車では運転中に植物を観察するわけにいかないので、信号待ちなどで車が止まった時にはいつも周りをキョロキョロしてしまうのですが、先日、京都の交差点の信号待ちでキョロキョロしていると、衝撃的な風景に出合いました。
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サクラの木に熱帯のランが咲き誇っています!

思わず、車を駐車してマジマジと観察してしまいました。
ノビル系のデンドロビウムのようです。
木にくっつけてある様子から察するに、寒かった今年の冬を屋外で越したよう。

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こちらは門被りのイヌマキにくっつけて育てたデンドロビウム。
なんだか、どこの国の景色かわかりません。。。

以前、タイでランプーンという町を訪ねた時、立派な並木道があり、ヤーン (Dipterocarpus alatus ) と呼ばれる背の高い木の幹にランがくっつけて育てられていて、立体的な園芸が可能な土地柄を羨ましいと思ったものですが、日本でも可能なのだと気づかされました。
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(写真の旗の下に生えているのが、花は咲いていませんがランです)

このヤーンの並木はラーマ5世 (在位1864~1910年) の時代に植栽されたものだそうで、とても素晴らしい景観です。※
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下の写真はその並木道を通るバスの運転席。運転席に観葉植物を飾っています!
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立体的な園芸というのでは、カンボジアのシェムリアップという町のお寺で見たビカクシダも忘れられません。
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木の枝にぶら下げられたビカクシダは、まるで不思議なシャンデリアのよう。

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赤丸の枝には蛍光灯まで設置してあります。

ビカクシダも関西圏で屋外越冬している事例を見ているので、品種を換えれば日本でも、こんな景色づくりが可能なのかもしれません。



※ランナーエクスプローラー2007年10月号参照



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by coca-z | 2012-05-28 00:00 | 281-290
植物的生活286
今日は大学での授業の日。

内容を急遽変更して、京都の庭の見学に連れて行くことにしました。
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時間の関係から、比較的大学から近い大徳寺の大仙院と高桐院に出掛け、石で出来た空間と、植物で構成された空間を対比させて見せることに。

高桐院には加藤清正が朝鮮から略奪した王城の礎石を利用して作った蹲 (つくばい) があります。
生徒の中には韓国からの留学生もいたので高桐院に行くことを一時ためらったのですが、結局現場でそのまま事実を説明することにしました。

大徳寺のこの二つの庭は外国人をはじめ、京都案内の際によく利用する場所ですが、新しいメンバーで行くたびに様々なことを考えます。



写真は大仙院のアプローチの石畳。丁度、時雨があって石の色が鮮やかです。



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by coca-z | 2012-05-23 00:00 | 281-290
植物的生活285
和歌山の住宅にて低木・地被類と自動潅水装置の設置。
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新緑のシーズンを迎えて、高木植栽当初とずいぶんイメージが変わりました。
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この後、石畳などの設置に入ります。

建築は大阪の設計事務所、スズメバチさんの設計です。



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by coca-z | 2012-05-20 00:00 | 281-290
植物的生活284
仕事が詰ってくると、美味しい食べ物でプレッシャーを解消しようとしてしまう植物事務所COCA-Z。最近はついついお気に入りの近所のパン屋、S・KAGAWAさんに行ってしまいます。

先日もパンを買いに出掛けると、ショーケースに気になるものが。。。

「オーガニックコーラ」 と書かれてあります。値段的に普段なら買わないのですが、ビンのデザインも綺麗だし景気づけに、とつい一本買ってしまいました。 (と言っても350円くらいなんですけど。。。 子供のころから綺麗なビンに弱いのです。)
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写真はすでに飲んだあと。
味は普通のコーラみたいだったので (普段コーラを飲まないので違いがよく判りません・汗)、何がオーガニックなのかとビンの底を見てみると、こんなシールが。
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一般的なコーラは原材料が企業秘密とされていますが、こちらはちゃんと内容が書かれてあります。

気になるのは 「コーラナッツエキス」。

「Cola gigantea コーラ・ギガンテア」 という木をシンガポール植物園で見たことがあって、その枯葉を作品にも使ったことがありますが、ナッツを使うとは知りませんでした。
(コーラの木と呼ばれるものには何種類かあるようです)
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(写真赤丸がコーラ・ギガンテアの葉)

葉っぱは結構大きくて、人の顔くらいの大きさ。

その前に設置してあるのは小さなオバケたち。
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展示期間が10月だったので、「シンガポールの枯れ葉に隠れて住むハロウィンの小さなモンスター」 という設定。
コーラの葉だけでなく、すべて拾い集めた自然素材から作ったものです。



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by coca-z | 2012-05-17 00:00 | 281-290
植物的生活283
5月15日は京都の葵祭りですが、庭では上賀茂神社から預かっているフタバアオイ(Asarum caulescens)が葉を綺麗に展開しています。(写真中央)
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夕陽さんさんの会を通じてお預かりしたのは二年前。
その時は一芽(=2枚の葉)しかありませんでしたが、今では6芽(=12枚の葉)にまで増えました。

牛車の装飾や髪飾りに使用されるので葵祭りに欠かせません。

フタバアオイは徳川家の家紋にもなっている格の高い植物。(水戸黄門の印籠にあるのも、この植物を文様化したものです)

しかし自然の株は数が減っているため、あちこちに苗を配って増やしているとのこと。

この株もいずれ上賀茂神社にお返しするものです。





フタバアオイの下に見えるシダはニシキシダ(Athyrium niponicum)。
葉の文様が美しいシダですが、これは15年以上前にどこからか飛んできた胞子から発芽したものです。
当時は名前も判りませんでしたが、葉の色が興味深かったので抜かずに育ててきました。

銀色の陰のような不思議な雰囲気があります。





フタバアオイの上に見える大きなミツバのような葉はムサシアブミ(Arisaema ringens)。

こちらは四国の祖父母の家に帰省した2007年大みそかに、森を散策していて見つけたタネを蒔いて育てたもの。
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こんな姿をしていました。

数粒だけタネをもらってきて蒔いたのですが、芽生えたばかりの頃は葉の形も少し違っていて、こんな感じ。
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二年後には花をつけはじめ、今年も少し前にこんなイカツイ花を咲かせてくれました。
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by coca-z | 2012-05-15 00:00 | 281-290
植物的生活282
京都の庭でもシランが見ごろ。
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こちらは白花のシラン(Bletilla striata 'alba')です。

昨年は秋遅くにホームセンターで球根が安売りされていたので、普段植えない種類の球根も性質を知るのに丁度いいと思い、色々植えこんでいたのですが、ダッチアイリス(球根アイリス)やラナンキュラスも見ごろを迎えています。
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ラナンキュラスはあまり好きな花でなかったのですが、植えてみると意外に花期が長く、小さな球根からは想像できないほど沢山花を咲かせます。(安売りの球根だったせいか、札には黄色の花の写真が写っていたのに、実際は白い花でした・苦笑)
今年は雨が多いのに、意外に花の傷みが少ないのも発見のひとつ。

ただちょっとハモグリガの被害が大きいので、来年の花を見るのは難しいかもしれません。


ダッチアイリスは初めて植えたのですが、切り花では見かけない花色が新鮮です。
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ヨーロッパ(オランダ)で改良が進んだアイリスですが、豪華を目指すジャーマンアイリスの品種改良と違って、日本のカキツバタにも通じるシンプルで爽やかな印象。

一番奥の白と黄色の花がシンフォニー(Iris × hollandica 'Symphony')。
真ん中の白と紫はシルバリービューティー(Iris × hollandica 'Silverybeauty')。
一番下の紫色はミスティークビューティー(Iris × hollandica 'Mystiquebeauty')。

もともと花もちは長くない上に、ミスティークビューティーとシンフォニーは花期が早く、仕事が忙しかったので最盛期を見逃してしましました。。。涙

ミスティークビューティーの最後の一輪を見てみると、花びらにラインがあって不思議な美しさがあります。
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すぐそばではタネから育てたトゲナシノイバラの花が咲き始めました。
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これはRAA / 芦澤竜一建築設計事務所さんから2006年より10年連続で依頼を受けて続けている、お中元・お歳暮プロジェクト 「もりのかけら」 の2007年お歳暮 「雑木林のタネ編」 から育てたもの。
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雑木林から採集した様々な木のタネを、お菓子のように詰め合わせたセットです。

芽生えた頃はこんな小さかったのですが、(立て札に使っている棒は楊枝です)
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4年かけてやっと沢山の花を咲かせるまでに。


美しい花をゆっくり花を眺めていたいのは山々ですが、なかなかそうもいかないので写真を撮って仕事の合間にパソコンで眺めています。苦笑

でも折角のバラの香りは楽しめません。。。涙



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by coca-z | 2012-05-13 00:25 | 281-290
植物的生活281
今日は朝から泉大津市、箕面市、吹田市、大阪市、京都と現場と打ち合わせの大移動でしたが季節柄、あちらこちらで花や新緑を目にします。

昨年植栽させていただいた泉大津では、白いガザニアが満開。
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この庭は既存の日本庭園の横に作ったものですが、お風呂場から見える場所に作った坪庭も、セダムが新緑シーズンで苔感満載です。
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吹田ではリフォームの際、既存樹の下に残したシランが見ごろを迎えていました。
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シランは日本原産の丈夫な野生ラン。
見慣れた植物も、緑を背景に見ると美しさが引き立ちます。



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by coca-z | 2012-05-12 00:00 | 281-290
植物的生活280
連休最終日、一日休みをいただき、友人から誘われていた 「御田植祭」 に参加してきました。

今年のGWは珍しく天候の悪い日が多く、この日も残念ながら雨模様。

最寄駅から新興住宅地を抜けて、友人たちとトボトボ歩いて行くと森の中の細い道の向こうに突然、こんな景色が広がりました。
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手前に広がるのはカイコを育てるためのクワ畑。
どんな場所か予備知識のなかった植物事務所COCA-Zは、思いもかけない風景にいきなりテンションが上がります(苦笑)
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門扉に掛けられているポストは
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竹かごで出来ています。


門扉をくぐると、庭に携わる者にとって魅力的な石積が。
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大小が上手く組み合わされた石積は見ごたえたっぷり。

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その先の坂道には、美しく手入れされた土手と、お茶の木で出来た低生垣。つる野菜を育てると思われる、木と竹で出来た棚も見えます。

ほれぼれする美しさです。


敷地の一番高い場所に神田となる田んぼが一枚あります。
雨のため、神事は急遽屋内で行われることになり、正座して座敷から神田を眺めると、杉林を背景に舞台のようなしつらえ。
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普通田んぼは水を引かなければならないため、法面に接して造られるものですが、この田は周囲の土地より一段高く造られているため、そこでの人の行為や植物の成長が、まるで劇場の役者のように感じられます。

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田んぼの前に鎮座する岩は、この田を造成する時に土の中から立ち現われたものだそうで、そのまま磐座(いわくら) になっています。



その後、参加者が一列になって手で田植えを行いました。(植物事務所COCA-Zも裸足になって参加していたので田植え中の写真はありません)
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(手前から2列目が植物事務所COCA-Zが植えさせてもらったもの。田植えは初体験だったので、記念にパチリ・笑。)

田植えの後の昼食は、この地で有機栽培された野菜たちと、参加されていた大学の先生と生徒さんたちが作ったお料理が食卓に並びます。
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植物事務所COCA-Z的に大注目は、右のタケノコの和え物と、左の皿手前に見える謎の食物。

タケノコの和え物は、ホウレンソウとサンショで色鮮やかな緑色になっているのですが、中に煮たイチゴが混ぜられていて、その甘みが上手い具合にマッチしています。

謎の食べ物の食感は判りやすく言うならば 「トウモロコシの芯」。でも口の中でホロホロ崩れて甘く、とても美味しいのです。
後で主催者側の人に聞いてみると、真ん中の胡麻豆腐を作った時に出た胡麻のカスを使った料理だそう。
胡麻豆腐は学生さんたちが一生懸命ゴマを擂ったと聞いたので、それを有効に利用したものでしょうか。(この日の参加者は50人ほどいたので、料理の用意は大変だったと思います。)
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帰るころには雨も上がり、鯉のぼりが気持ちよさそうにはためきます。

食事の後は自給自足の生活を実践されている当主のお話や、福島で有機農法をやっていたものの放射能を避けて避難されてきた方たち、大学の先生のお話などを伺いました。放射性物質に関しては喧々諤々の論争もありましたが、とても考えさせられる内容でした。
「負の遺産」 については日本に暮らす者にとってこれからもずっと、避けて通れない問題でしょう。


ランドスケープ的にも、生活の方法にしても、大変勉強になるイベントで、とても満足した一日でした。誘ってくれた友人に感謝したいと思います。



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by coca-z | 2012-05-08 00:00 | 271-280
植物的生活279
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チョウジソウと、遅咲きのベロニカ ‘マダムマルシア’ が咲いて、庭の一角に水色の景色が出来ました。

右下に見えるのはミヤマオダマキ、左端に見えるのは庭で20年間こぼれダネによる世代交代を続けている西洋オダマキ。

真ん中には一輪だけミヤコワスレが写っていますが、これは別の場所に一株だけ移植し忘れたもの。
このミヤコワスレは小学生のころ祖母に買ってもらったもので、栽培を始めてもう30年になります。




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by coca-z | 2012-05-01 00:00 | 271-280



植物事務所COCA-Z(コカジ) 植物的生活               註)本ブログに記載されている広告は自動的に挿入されているもので、植物事務所コカジに一切関係はありません。
by coca-z
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