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7ヘクタールほどの中国・ハルビンの大規模物件の植栽計画のため、3月後半の一週間ほど食糧買い出し以外はほぼ家を出ず引きこもっているうちに、サクラが咲いて散って行きました。。。
昨年現地調査のため弾丸で出掛けたハルビンで、オペラハウスについてアップしてなかったのを思い出し、記録用にアップ。 中国人の马岩松さん、党群さんと日本人の早野洋介さんによるユニット建築事務所、中国のMAD Architectsさんの設計。 車で近付くと車窓風景はこんな感じ。 なかなかの高揚感! ハルビンは一月の平均最低温度が-20度を下回るくらい寒いので生育出来る高木の種類が少なく、この辺りは湿地帯ということもあってシラカバが選ばれたのでしょう。 正面が駐車場入り口です。 車を降りてから中庭の階段を登るのですが、その景色がスカーンと抜けて美しい。 中庭を上からみるとこんな感じ。 階段を上がると(人工地盤上だと思われる場所は)広いプラザになっていて、人気スポットらしく週末ということもあって人がいっぱい! 別館には池に架かった橋を通って行きます。 残念ながら、池の縁が施工後に少しずれて下がったようで、植栽地が湿地帯のようになっていましたが、 青い花が咲き乱れていて、世界的に流行しているメドウ(草原)的風景。 亜麻(フラックス Linum usitatissimum)でしょうか? 解説版には全然違う植物(アキノタムラソウ Salvia japonica)の写真と名前が。。。 解説内容を類推するに、亜麻のことを指しているような・・・ アキノタムラソウはこんな寒い地方で育つんだろうか? 以前も中国奥地の湖北省・神農架で間違った解説版を見たことがありますが、植物の宝庫の中国で間違いなく解説版を創るのは至難の業なのかもしれません。日本でも管理が悪く間違った場所に立てられた樹名板をよく見かけるし。 橋を渡った先の別館はこんな感じ。 支柱は中国ではよく見かける皮つき丸太です。 これならば防腐処理した丸太みたいにいつまでも残ることなく自然に還りそう。 木造建築の多い日本ではシロアリの問題があるので難しいかもしれませんが・・・ しかし大陸的風景で、どっちを向いても空が広くて気持ちいいな。山や建物、電線や鉄塔などが立ち並ぶ日本では味わえない空間。 本館は屋根の上も散策路が設けられているようです。(残念ながら行った時は途中で封鎖されていました。) 後日、同じプロジェクトチームの方たちが内部の見学ツアーに参加してインテリア空間を見たそうなのですが、木調の有機的な空間でとても面白かったとか。 是非いつか見てみたい! (写真はすべて2017年5月30日撮影) #
by coca-z
| 2018-04-05 12:00
| 911-920
赤毛のアンに出て来る「雪の女王(スノークイーン)」ってこんな感じだろうか。
(2018年3月31日交野市私市・大阪市立大学付属植物園にて撮影) 現場の帰りに通りががかったので立ち寄った大阪市立大学付属植物園。 幼少期にこの近くに住んでいたのでよく訪ねていた植物園ですが、それからすでに40年近く経ち、植えられた木も風格が出て立派。 何よりゆったりと植えられた樹木の樹形と、高低差を活かしたランドスケープが良い感じ。 しかし今年は春が駆け抜けるよう。 3月だというのにヤマブキが満開でビックリ! この4月1日からは年間パスポートが1000円に値下げされたそうで、購入しようかな?仕事でよく通る場所なのです。 #
by coca-z
| 2018-04-01 17:00
| 911-920
伏見での現場の帰り、巨椋池干拓地で綺麗なハナモモの並木を発見。
サクラのぼんやりした色彩とは違って、白・赤・桃と色が豊富で鮮やか。 車を停めることが出来なかったので写真撮影ができず、帰ってから検索していたら全然別の場所ですが、信州にこんな場所があるのを初めて知りました。 凄いなぁ。一度実物を見てみたい。 #
by coca-z
| 2018-03-29 12:00
| 911-920
先日のタネ蒔きから9年目にして初めて花を咲かせたツバキ、咲き進んで更に美しさが増しました。
一重ながら蓮華弁のように花びらが広がって、写真には映りにくい淡い朱鷺色の花弁と、先の閉じたオシベの組み合わせが魅力的。 上品なたたずまいで見とれてしまう。 (メジロやヒヨドリにやられない様、部屋の中に入れて咲かせてます。) こちらは同じく9年目にして初めて咲いた別の株。 花弁の細い、ユリ咲きの花型でした。 葉っぱはユリツバキのように細くなかったので意外。 去年、8年目で初めて花を咲かせた別の株はこのように、桃赤丸弁と先の閉じない円筒形のオシベの組み合わせですが、 タネから育てると本当に色々な花が咲くものです。 因みにコチラのタネは ‘蜜姫’ という白い一重の品種から採集したもの。 花びらが大きく開かない姿は「抱え咲き」の蜜姫から譲り受けた性質でしょう。ツバキは自家受粉しないので、花色は父親から受け継いだのだと思います。 まだ咲いていない株もいくつかあるので、来年も楽しみ。(気が長い・苦笑) 江戸時代初期に大流行したツバキは2つに分かれて進化したヤブツバキ(Camellia japonica)とユキツバキ(Camellia rusticana)が再度交配して、多様な品種が産まれたとか。 昭和の時代に大流行したサツキ盆栽も、サツキ(Rhododendron indicum)とマルバサツキ(Rhododendron eriocarpum)が掛け合わされた事で花色が多様になったと聞いた事があります。 サツキと言えば一般的には ‘大盃’ と言う品種が多く使われますが、 (この写真は実物より、ちょっと鮮やかに写っています。背景がこういう原色だとくすんだ花色も引き立って印象が変わるなぁと写した写真。姫路にて2016年5月撮影) 2016年5月27日、仕入れの途中でたまたま見かけた池田市のサツキ祭を覗いてみると、こんな品種が。 盆栽用なので地植えにするには性質が弱いのかもしれませんが、鉢植え用に選抜されただけあって繊細な花姿。 庭が狭く、花を近くから見て楽しむ事が多い日本ではこの繊細さは凄く合っているような気がします。 庭植えに使用出来るような強健で繊細な美しさを持つサツキとかツツジを誰か品種改良してくれないかな・・・。 (植物事務所COCA-Zも実験のため庭で7年間ほど、江戸時代~明治初期に産まれたと言われる サツキ ‘金采’ を育てていますが全然成長しません。) #
by coca-z
| 2018-03-25 12:00
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