人気ブログランキング | 話題のタグを見る


植物的生活919
7ヘクタールほどの中国・ハルビンの大規模物件の植栽計画のため、3月後半の一週間ほど食糧買い出し以外はほぼ家を出ず引きこもっているうちに、サクラが咲いて散って行きました。。。

昨年現地調査のため弾丸で出掛けたハルビンで、オペラハウスについてアップしてなかったのを思い出し、記録用にアップ。
植物的生活919_b0160123_22134031.jpg
昨今の日本では避けられがちな有機的なフォルムを持った建築で、写真で見るとクセのある濃い空間に思えますが、実物はとても気持ち良かった!


中国人の马岩松さん、党群さんと日本人の早野洋介さんによるユニット建築事務所、中国のMAD Architectsさんの設計。




車で近付くと車窓風景はこんな感じ。
植物的生活919_b0160123_16290744.jpg
シラカバの森の向こうに、山のような姿が見え始めます。
なかなかの高揚感!



ハルビンは一月の平均最低温度が-20度を下回るくらい寒いので生育出来る高木の種類が少なく、この辺りは湿地帯ということもあってシラカバが選ばれたのでしょう。
植物的生活919_b0160123_16290735.jpg
物凄い数のシラカバが帯状に何重にもオペラハウスを取り囲んでいます。(中国では一般的に凄く密植をして、生育と共に間引いていく施工・管理方法を取ります)



植物的生活919_b0160123_16290755.jpg
シラカバ並木に導かれて駐車場へ。
正面が駐車場入り口です。



車を降りてから中庭の階段を登るのですが、その景色がスカーンと抜けて美しい。
植物的生活919_b0160123_16362885.jpg
話に聞くブラジル オスカー・ニーマイヤーのニテロイ現代美術館ってこんな感じなんだろうか?(行ったことないけど・苦笑)


中庭を上からみるとこんな感じ。
植物的生活919_b0160123_16370006.jpg
植物的生活919_b0160123_16370378.jpg

階段を上がると(人工地盤上だと思われる場所は)広いプラザになっていて、人気スポットらしく週末ということもあって人がいっぱい!
植物的生活919_b0160123_16384997.jpg
屋台が出ていたり、

植物的生活919_b0160123_16384928.jpg
凧揚げしたり、

植物的生活919_b0160123_16384984.jpg
池の水で遊んだり、思い思いに過ごす姿は楽しそう!



別館には池に架かった橋を通って行きます。
植物的生活919_b0160123_17145510.jpg
残念ながら、池の縁が施工後に少しずれて下がったようで、植栽地が湿地帯のようになっていましたが、
植物的生活919_b0160123_17145543.jpg
青い花が咲き乱れていて、世界的に流行しているメドウ(草原)的風景。
植物的生活919_b0160123_17145538.jpg
植物的生活919_b0160123_17145577.jpg
亜麻(フラックス Linum usitatissimum)でしょうか?


解説版には全然違う植物(アキノタムラソウ Salvia japonica)の写真と名前が。。。
植物的生活919_b0160123_17145596.jpg
解説内容を類推するに、亜麻のことを指しているような・・・

アキノタムラソウはこんな寒い地方で育つんだろうか?

以前も中国奥地の湖北省・神農架で間違った解説版を見たことがありますが、植物の宝庫の中国で間違いなく解説版を創るのは至難の業なのかもしれません。日本でも管理が悪く間違った場所に立てられた樹名板をよく見かけるし。


橋を渡った先の別館はこんな感じ。
植物的生活919_b0160123_17261734.jpg
植物的生活919_b0160123_17261861.jpg
建物前はサンクンガーデン的な屋外劇場になっています。
植物的生活919_b0160123_17261880.jpg
どうも山菜が採れるようで、草を摘んでいる人がいました。
植物的生活919_b0160123_17261731.jpg

支柱は中国ではよく見かける皮つき丸太です。

これならば防腐処理した丸太みたいにいつまでも残ることなく自然に還りそう。

木造建築の多い日本ではシロアリの問題があるので難しいかもしれませんが・・・




しかし大陸的風景で、どっちを向いても空が広くて気持ちいいな。山や建物、電線や鉄塔などが立ち並ぶ日本では味わえない空間。
植物的生活919_b0160123_17294236.jpg
植物的生活919_b0160123_17294296.jpg
植物的生活919_b0160123_17294240.jpg
羨ましい。


本館は屋根の上も散策路が設けられているようです。(残念ながら行った時は途中で封鎖されていました。)
植物的生活919_b0160123_17294146.jpg

後日、同じプロジェクトチームの方たちが内部の見学ツアーに参加してインテリア空間を見たそうなのですが、木調の有機的な空間でとても面白かったとか。


是非いつか見てみたい!



(写真はすべて2017年5月30日撮影)


















# by coca-z | 2018-04-05 12:00 | 911-920
植物的生活918
赤毛のアンに出て来る「雪の女王(スノークイーン)」ってこんな感じだろうか。
植物的生活918_b0160123_13332147.jpg
植物的生活918_b0160123_13332012.jpg
グリーンゲイブルズの横に植えられた雪の女王はサクラですが、このマメナシ(Pyrus calleryana sp.)のほうが真っ白でそれに相応しいかもしれません。

(2018年3月31日交野市私市・大阪市立大学付属植物園にて撮影)



現場の帰りに通りががかったので立ち寄った大阪市立大学付属植物園。

幼少期にこの近くに住んでいたのでよく訪ねていた植物園ですが、それからすでに40年近く経ち、植えられた木も風格が出て立派。

何よりゆったりと植えられた樹木の樹形と、高低差を活かしたランドスケープが良い感じ。
植物的生活918_b0160123_13364805.jpg
植物的生活918_b0160123_13364785.jpg
植物的生活918_b0160123_13364866.jpg
綺麗に刈られた芝生法面には在来種のタンポポやスミレが咲き乱れています。


しかし今年は春が駆け抜けるよう。

3月だというのにヤマブキが満開でビックリ!
植物的生活918_b0160123_13383954.jpg

この4月1日からは年間パスポートが1000円に値下げされたそうで、購入しようかな?仕事でよく通る場所なのです。














# by coca-z | 2018-04-01 17:00 | 911-920
植物的生活917
その如月の望月のころ
植物的生活917_b0160123_21004202.jpg










# by coca-z | 2018-03-31 18:00 | 911-920
植物的生活916
伏見での現場の帰り、巨椋池干拓地で綺麗なハナモモの並木を発見。

サクラのぼんやりした色彩とは違って、白・赤・桃と色が豊富で鮮やか。


車を停めることが出来なかったので写真撮影ができず、帰ってから検索していたら全然別の場所ですが、信州にこんな場所があるのを初めて知りました。


凄いなぁ。一度実物を見てみたい。




# by coca-z | 2018-03-29 12:00 | 911-920
植物的生活915
先日のタネ蒔きから9年目にして初めて花を咲かせたツバキ、咲き進んで更に美しさが増しました。
植物的生活915_b0160123_22513916.jpg
一重ながら蓮華弁のように花びらが広がって、写真には映りにくい淡い朱鷺色の花弁と、先の閉じたオシベの組み合わせが魅力的。

上品なたたずまいで見とれてしまう。
植物的生活915_b0160123_22513943.jpg
植物的生活915_b0160123_22513934.jpg
(メジロやヒヨドリにやられない様、部屋の中に入れて咲かせてます。)



こちらは同じく9年目にして初めて咲いた別の株。
植物的生活915_b0160123_22514036.jpg
花弁の細い、ユリ咲きの花型でした。

葉っぱはユリツバキのように細くなかったので意外。






去年、8年目で初めて花を咲かせた別の株はこのように、桃赤丸弁と先の閉じない円筒形のオシベの組み合わせですが、
植物的生活915_b0160123_22513836.jpg
タネから育てると本当に色々な花が咲くものです。

因みにコチラのタネは ‘蜜姫’ という白い一重の品種から採集したもの。

花びらが大きく開かない姿は「抱え咲き」の蜜姫から譲り受けた性質でしょう。ツバキは自家受粉しないので、花色は父親から受け継いだのだと思います。

まだ咲いていない株もいくつかあるので、来年も楽しみ。(気が長い・苦笑)


江戸時代初期に大流行したツバキは2つに分かれて進化したヤブツバキ(Camellia japonica)とユキツバキ(Camellia rusticana)が再度交配して、多様な品種が産まれたとか。



昭和の時代に大流行したサツキ盆栽も、サツキ(Rhododendron indicum)とマルバサツキ(Rhododendron eriocarpum)が掛け合わされた事で花色が多様になったと聞いた事があります。

サツキと言えば一般的には ‘大盃’ と言う品種が多く使われますが、
植物的生活915_b0160123_20053873.jpg
こちらの品種、性質は強いけど肉色の花色がちょっと・・・
(この写真は実物より、ちょっと鮮やかに写っています。背景がこういう原色だとくすんだ花色も引き立って印象が変わるなぁと写した写真。姫路にて2016年5月撮影)



2016年5月27日、仕入れの途中でたまたま見かけた池田市のサツキ祭を覗いてみると、こんな品種が。
植物的生活915_b0160123_23310454.jpg
‘明日香’


植物的生活915_b0160123_23230962.jpg
‘飛鳥の誉’

植物的生活915_b0160123_23230854.jpg
‘なるる’






盆栽用なので地植えにするには性質が弱いのかもしれませんが、鉢植え用に選抜されただけあって繊細な花姿。

庭が狭く、花を近くから見て楽しむ事が多い日本ではこの繊細さは凄く合っているような気がします。


庭植えに使用出来るような強健で繊細な美しさを持つサツキとかツツジを誰か品種改良してくれないかな・・・。

(植物事務所COCA-Zも実験のため庭で7年間ほど、江戸時代~明治初期に産まれたと言われる サツキ ‘金采’ を育てていますが全然成長しません。)









# by coca-z | 2018-03-25 12:00



植物事務所COCA-Z(コカジ) 植物的生活               註)本ブログに記載されている広告は自動的に挿入されているもので、植物事務所コカジに一切関係はありません。
by coca-z
カテゴリ

全体
1-10
11-20
21-30
31-40
41-50
51-60
61-70
71-80
81-90
91-100
101-110
111-120
121-130
131-140
141-150
151-160
161-170
171-180
181-190
191-200
201-210
211-220
221-230
231-240
241-250
251-260
261-270
271-280
281-290
291-300
301-310
311-320
321-330
331-340
341-350
351-360
361-370
371-380
381-390
391-400
401-410
411-420
421-430
431-440
441-450
451-460
461-470
471-480
481-490
491-500
501-510
511-520
521-530
531-540
541-550
551-560
561-570
571-580
581-590
591-600
601-610
611-620
621-630
631-640
641-650
651-660
661-670
671-680
681-690
691-700
701-710
711-720
721-730
731-740
741-750
751-760
761-770
771-780
781-790
791-800
801-810
811-820
821-830
831-840
841-850
851-860
861-870
871-880
881-890
881-890
891-900
901-910
911-920
921-930
未分類
以前の記事

2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 01月
タグ

(573)
(366)
(169)
(150)
(136)
(82)
(71)
(46)
(39)
(36)
(34)
(33)
(26)
(25)
(22)
(16)
(15)
(13)
(10)
(5)
その他のジャンル


  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。
ファン

画像一覧