植物事務所COCA-Zは阪神間のお宅のお仕事をさせていただくことも多いため、車で国道2号線や171号線を頻繁に通るのですが、その途中、ボリュームある緑が美しく見える場所がいくつかあります。
そのひとつがアサヒビール西宮工場です。
工場と国道の緩衝緑地として設けられた樹林帯で、高木のクスノキとシラカシの生垣、サツキの植え込みというオーソドックスな組み合わせですが、長年にわたりしっかりと手入れされているため、交通量の多い二号線沿いにありながら、しっとりと落ち着いた風情を感じさせます。
昨秋、この工場の閉鎖が発表されました。
来年8月に生産活動を終え、その後一年をかけて施設の撤去がなされるとのこと。
世の中の変化によって街が変わっていくのは悪いこととは言えませんが、このような立派な緑が今後も残されることを願わずにはいられません。