いつもブログを拝見し、勉強させてもらっている
mosquitogarden(モスキートガーデン)さんが拙ブログを御紹介くださったので、予定を変更して植栽メインでハイラインのレポートを続けたいと思います。
ハイラインは既存の廃線陸橋を利用して造られているのですが、
植栽は木立のエリアや草原風のエリアなどが繰り返すように配置されていて、景色の変化を楽しめるよう工夫されています。
ハイラインは全部で3つの区画に分かれていて、南側から順次供用がはじまり、現在南側2区画が完成しオープン中。
南端はシラカバの木立で始まります。
(写真は地面とハイラインを繋ぐ階段。別の場所にはエレベーターもあってバリアフリーに配慮されています。いずれの入り口も夜間は扉を閉じるようです。)
植桝はコールテン鋼で出来ていて、シラカバの幹肌や緑の葉を引き立てます。
ハイラインはかつてあった鉄道の歴史を感じさせるように、全体にわたってレールがデザイン要素に取り入れられていて、植栽の中にもレールが組み込まれています。(既に植栽が茂りすぎて、あまり見えませんが・苦笑)
シラカバの林。屋上庭園を造る時、もっとも問題になるのは土や木自身の重量ですが、元鉄道だけあって、かなりの耐荷重があるようです。(日本では地震があるため、NYよりさらに軽くしなくてはなりません。)舗装は擬石PCコンクリートの特注品と思われる仕様。
奥に見える建物はハイラインを跨ぐ様に造られているホテル。この最上階のバーからの眺める、夕暮れのハイラインが素晴らしいと、
NY在住の友人から聞き一緒に出掛けたのですが、残念ながらこの日は貸し切りで入れませんでした。
NY訪問される方は是非。
メドウ(草原)風植栽。この辺りからは遠くにエンパイアステートビルを見ることができます)
Piet Oudolf氏の真骨頂。宿根草花壇。
やはりレールや砕石がこれくらい見えているほうが素敵です。
舗装にもレールが。
芝生は人が多くて傷むようで、立ち入り禁止になっていました。
コールテン鋼の植桝。
一部、ドライフラワー状になった果実がいい感じ。
昨今の流行りは花ガラを摘まずに、果実やサヤを景色の一要素として扱う宿根草の組み合わせ。
昔(19世紀末~20世紀初め位)からある伝統的なイングリッシュガーデン植栽に比べ、ローメンテナンスでもあります。(とは言っても、もちろん手入れが不要という訳ではありません。)
このように様々な植栽が見られますが、植栽以外にも散歩する人を惹き付ける要素が、そこかしこに見られます。
それらについてはまたの機会に。。。