すっかり秋の気温になって、屋上でもハマナデシコ(Dianthus japonicus)が紅葉を始めました。
(このハマナデシコは植物事務所COCA-Zがまだ10代だったころ、友人とキャンプに出掛けた京都の日本海沿岸で採集したもの。20年にわたってこぼれダネで世代交代を続けています。)
今年は紅葉も少し早いよう。紅葉は昼夜の温度差が激しいほど鮮やかな色になります。
こちらはフィンランド・ロヴァニエミで見かけたもの。
草の紅葉は 「くさもみじ」 と呼ばれますが、ロヴァニエミは北極圏に近いだけあって、9月初旬の撮影ですが鮮やかな色彩です。
中にはこんな紫色に色づくものも。
この時は三日間のいけばな講座もひらいたのですが、最終日には生徒さんたちに道端から採取した素材を持ち寄ってもらい、その素材でワークショップを行いました。
花器も持ち寄ったシラカバの樹皮で使ったもの。(フィンランドではシラカバの樹皮を暖炉の火つけに使うので、現地の人にはとても身近で見慣れたものなのです。)
こちらは植物事務所COCA-Zが見本として創った花。
生徒さんの中には、草もみじに目を付けている方もいらっしゃいました。
(生徒さんには作業しやすいよう、掛け花のスタイルで作品を創ってもらっています。)
黒いつる草はクレマティスの仲間が紅葉したもの。赤く色づいたイネ科の植物を添えてあります。
この方はピアニストだと伺いましたが、とても繊細な感覚を持ってらっしゃる方でした。