プランを考えて悶々。。。
バラなんかほとんど無いのに、なぜニューヨークのハイラインはあんなに人気なんだろう。(植物事務所COCA-Zはバラにあまり魅かれないので、一般的な感覚がよく判らなくなってます・・・汗)
多種のグラス類が植栽されていて、「華やか」 というより 「爽やか」 イメージ。
でもこの人気は植栽の巧みさだけが理由でなく、舗装のエッジのデザインや、骨格となる空間構成の良さが凄く効いてるんだろうなぁ。(ハイラインの写真はすべて2012年7月12日撮影)
こういった額縁がなければ、きっとただの雑草に見えてしまうのでしょう。(と言うか、これだけちゃんと舗装やストリートファニチャーがデザインされていれば、植栽は雑草でもかまわないのかも。)
舗装材が一部盛り上がっているのは、車椅子のタイヤがはまるのを防止する為なのではないかと思います。(ハイラインにはいくつかエレベーターがあって、バリアフリーにも配慮されていました。)
このリストによると、ハイラインでは植わっているバラは Rosa ‘Ausorts’ と Rosa ‘F.J. Grootendorst’ を除いて、一重で素朴な雰囲気の品種だけのようです。
現地で見かけたのは Rosa ‘Sally Holmes’
と、Rosa glauca
ハイラインは都会のど真ん中にある、というのも見逃せない条件です。
周囲に自然がいっぱいあれば、きっとこのグリーンのグラデーションは引き立たないでしょう。
中にはグラス類が倒れて、ゴチャッとなってしまっている場所も・・・
それでも背景にエージング(時代)を感じる人工的素材があったり、すっきりデザインされた舗装があればこそ、景色として成り立つのかもしれません。
比べて、やっぱり周囲が大自然に囲まれているガーデンは派手な花とか、判りやすい骨格が必須なんだろうな・・・
街中で見れば派手で暑苦しい花も、広大な緑の中では目立ちすぎず、点景として違って見えてくるのかもしれません。
マスフラワー(バラやシャクヤクのような塊状の花)がほとんど無い、秋の「十勝千年の森」はグラス好きの植物事務所COCA-Zが見ても、ちょっと寂しい感じがしたし。。。
(2015年9月28日撮影)
悶々。。。。