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植物的生活558
中国牡丹 ‘蘭州慕色’ に蕾が。
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寒牡丹は初めてなので楽しみ!

寒牡丹はずっと日本にしか無かったのが、近年中国でも一品種だけ新しく発表されたと、どこかで読んだ気がしますが、この品種がそうなのでしょうか?
(追記:結局株がまだ充実していないのか、この蕾は咲かずに終わりました・・・涙。それでも確かに寒牡丹だけあって、春には別の蕾が上がり、ちゃんと花を咲かせました。)


昔と違って、最近は冬咲きの花が増えたので嬉しい。庭でも冬咲きクレマティス ‘ジングルベル’ が次々と花を咲かせています。
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緑葉のヤツデは毎年花を咲かせますが、斑入りのヤツデも結構ちゃんと花が咲くんだなぁ。
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流石にこの寒さになるとハエも寄ってこないので、気持ちよく花を楽しめます。苦笑


花だけでなく、こんなものも。
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トゲナシノイバラの実。実生株ですが、トゲナシの性質って遺伝するのは知りませんでした。

毎年楽しみにしているのは、実の下に見えるのはアイビー ‘グリミィ’ (Hedera helix 'Glymii')。
更に寒さが厳しくなると葉が真っ黒になります。
フラワーアレンジメント素材に良いかと思い、10年ほど前に導入したものです。
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数種類のアイビーの押し葉で作った酉年の年賀状。黒い葉っぱがグリミィです。(今年はまだ年賀状、一枚も書けてない・・・汗)



こちらはカランコエ/デザートローズ・唐印 (Kalanchoe thyrsiflora) 。
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花茎を伸ばしている株の葉は紅葉しないのが不思議。



こちらは今週お手入れにいったお客様のお庭のアカシア・フロリバンダ ‘リセッテ’。
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苗木を植えたのですが、爆発的に育って今では見上げるような大きな木に。
花が咲く春先まで黄色い蕾を楽しむことが出来ます。




仕事の用事があって京都市西京区に出掛けたので、松尾園芸さんに立ち寄るとまだバラが咲いてました。
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イングリッシュローズの‘モーヴァン・ヒルズ’ (Malvern Hills)。
キモッコウバラを想わせる小輪で、赤い花茎がシャンデリアのように枝垂れて魅力的な風情。

日本の温暖地域では12月でもバラが咲いているのを見かけますが、この気候を活かすことが出来れば、もっと日本ならではのバラの楽しみ方が生まれるような気がします。


松尾園芸さんではお店の方に色々話を伺って、とても勉強になりました。
やはり実際に植物を触っている人のお話しは金言です。

とても良い苗が入荷されていたので、前から入手を検討していたものの他に、こんな花を入手してしまいました。
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勉強不足で知らなかったのですが、この 「Rosa Orientis (ロサ・オリエンティス)」 というシリーズは、日本の高温多湿の環境や嗜好に合うよう育種をして創り出された品種群だそうで、松尾園芸さんも夏に咲き続ける性質の強さに驚いたとか。

この ‘ニューサ’ (Neusa) という品種は今年発表されたばかりで松尾園芸さんもまだ育てたことが無いとのことでしたが、ロサ・オリエンティス・シリーズなので、期待大。

このシリーズで、もうひとつ気になる品種があって、どうしたもんだか悩むところです・苦笑




by coca-z | 2014-12-28 00:00 | 551-560
植物的生活523
先日、用事があって京都府立植物園に行ってきました。

朝早く訪れたので、午前中に咲く花が綺麗。
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ハスの花は何度見ても夢っぽいイメージ。
屋上のハスは忙しくて植替えが出来なかったので、今年は花が咲きませんでした。


夜間に咲いて昼ごろには落花するというアフリカバオバブ (Adansonia digitata) の花もユニーク。
バオバブ開花中の早朝は、温室を一部のみ無料で観覧できるようです。(植物園入園料は必要)
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昨秋に見たグンネラも随分ノビノビと成長していました。
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(この春、仕事で時間が取れず、エキウム・ウィルドプレッティの季節に訪園出来なかったのが無念。。。)



ここ数年、京都府立植物園ではあちらこちらがリニューアル工事されていて、昨秋来た時に大きな木を何本も伐採していた場所は何が出来るのだろう?と思っていたら、中国の植物を集めた新しいコーナーが出来ていました。
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そこに植わっていたミケリア・フォヴェオラータ (Michelia foveolata)
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ミケリアの仲間は好きなので、どんな花が咲くのかな、とググってみたら、新芽が美しい金色の植物とのこと。

新芽のシーズンに見てみたい。

新芽の色が美しい植物と言えば、この春に徳島の阿南・椿自然園で見たホンコンツバキ (Camellia hongkongensis) がとても印象的でした。
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新芽が美しい紫色なのです。ツヤのある質感で、蝋細工のよう。
園主に聞くと、もっと水色っぽい色になることもあるとか。
思わず苗を購入してしまったので(苦笑)、来春が楽しみです。


何か特定の植物を好きになると、植物自体だけでなく、そのグッツも収集してしまう人が多いですが、こちらの園主もその一人。

建物のロビーにはツバキの花を想わせる照明器具が。
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尋ねてみると、竣工当時のオリジナルのものだそう。
ミッドセンチュリーの雰囲気でとてもいい感じです。

レストランで昼食をとると、爪楊枝入れもツバキの形でした。
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爪楊枝がオシベに見えるようデザインされたもの。
インタラクティブな感じで、心憎いデザインです。





by coca-z | 2014-08-11 00:00 | 521-530
植物的生活370
昨年、庭で病気が発生し、長年育てたシャクヤクやボタンが枯れてしまったので(涙)、春先に苗を求めていたヤマシャクヤク。窓辺で花が開きました。
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白い花弁の奥にチラリと見える紅いシベが魅惑的。

ゆっくり楽しむことが出来るよう、室内の窓辺で管理しているので、昨晩の嵐で花が散ることもありませんでした。

しかし、元々は森に生える植物、乾燥した室内で管理するのは工夫が必要です。
光を通す薄紙で巻いて湿度を保つよう霧吹きを小まめにかけたり、蕾が見えてからは水やりを多くして水切れを防いだり。

こちらのサイト  には、雨が上がった朝、水分をたっぷり含んだ蕾が開くと、とても伸び伸びと美しく咲く、と言うツバキの話が出てきますし、大輪アサガオの世界では、花を大きく咲かせるために開花数日前から 「水草のように」 大量に潅水する方法が伝えられていますが、水と開花の関係はヤマシャクヤクにも適応するようです。


以前出張で出掛けた中国の湖北省・神農架にて見かけた野生のヤマシャクヤクは、こんな場所に生えていました。
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早朝だったので、薄暗い林床に白い蕾が目立ちます。
目に入った時、思わず 「プラスチックのゴミかな?」 と勘違いしてしまったほど(苦笑) 周囲の環境から浮かび上がった存在。
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こちらは近年造成された法面に根茎が生き残っていたのでしょう、荒れ地のような場所に花を咲かせていました。
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直射日光のせいか、葉に赤味が強い個体です。


森の中に生えていたヤマシャクヤクの近くにはこんな植物も。
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おそらく中国語で七叶一枝花と呼ばれるParis polyphylla、もしくはその仲間ではないかと思います。
叶は日本語の 「叶う」 ではなく、「葉」 の簡体字なので、「7枚の葉にひとつの花」 といった意味でしょうか。日本のクルマバツクバネソウの仲間です。

周囲には他にもこんな花たちが咲いていました。
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ラショウモンカズラ (Meehania urticifolia) に近い植物だと思うのですが、正確な名は不明。
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ニリンソウ(Anemone flaccida) の仲間のようですが、ピンク色が入って愛らしい雰囲気。





by coca-z | 2013-04-08 00:00 | 361-370
植物的生活325
キンモクセイの薫りが漂い始めるとシュウメイギクのシーズン。
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秋晴れの空に白い花が映えます。

シュウメイギクで想い出すのはこの景色。
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デンマークはコペンハーゲン郊外にあるオードラップゴー美術館(ザハ・ハディド設計) です。

収集された美術品は 「ん~。。。」 といったレベルでしたが(苦笑)、建築は興味深い空間構成。

コンクリートを背景に、白いシュウメイギクがモノトーンで都会的な雰囲気を演出していました。


現在シュウメイギクと呼ばれる植物は交配された園芸品種群を指すことが多いのですが、その親になったのは中国に自生する Anemone Hupehensis。

こちらがその故郷。
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植物事務所COCA-Zが訪れたのは初夏だったので、Anemone Hopehensisは葉しか見られませんでしたが、今頃は美しい花を咲かせていることでしょう。写真に写る紫の花は、こちらも中国が原産と言われるキリの花。

周辺にはこんな民家があって、
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とても長閑な所でした。




by coca-z | 2012-10-11 00:00 | 321-330
植物的生活317
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香港のウェブサイト 「RMM JOURNAL」 さん に、植物事務所COCA-Zのインタビューを掲載していただきました。

 インタビュー記事(1)

 インタビュー記事(2)

上の写真はシンガポールでのワークショップの様子ですが、その時の写真や、フィンランドでの展覧会の様子もとり上げられています。






by coca-z | 2012-09-19 00:00 | 311-320
植物的生活300
色々な方の御協力を得て、2012年7月9日から27日まで、研修・視察のため出張に出掛けています。

今回の目的地はメキシコ。
学生時代から憧れの場所だったルイス・バラガンの庭や建築も見て回る予定です。

前回の海外出張は 中国・ハルピンと大連。亜寒帯の気候でしたが、今回は熱帯地方。
(国内では3月に 亜熱帯の沖縄 があったのですけれども。)
しかし熱帯と言えどもメキシコシティーなどは高原地帯です。
中米は初めての訪問なので、どのような植物や空間に会えるか楽しみです。

メキシコの中央高原はダリアの故郷。ダリアはメキシコの国花でもあります。

植物事務所COCA-Zもダリアが好きで、切り花では こんな のや、 こんなの にダリアを使っていますが、なかなか育てて綺麗に咲かせるのは難しいもの。

日本では夏の暑さで弱ってしまうダリアも、涼しい気候では美しい花を咲かせます。

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写真は以前、出張で訪れたスウェーデン・ストックホルムの植物園で見かけたもの。
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9月だったので、かなり気温も低く、色彩が鮮やかです。

植物園には小さな日本庭園もあります。
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手入れは行き届いていましたが、灯篭はなんだかムーミン物語に出てきそうな雰囲気・笑


冬の夜が長い北欧の人はカラフルな色彩を好むと聞きますが、植物園の花だけでなく、図書館の本棚もカラフルでした。
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(グンナー・アスプルンド設計の図書館内部)


今回の出張は途中、友人の住むニューヨークに立ち寄るので、古い高架鉄道跡地を利用した緑道公園、ハイ・ライン (The High Line) などの様子も御報告できると思います。




by coca-z | 2012-07-09 00:00 | 291-300
植物的生活275
前回の投稿から2週間。
関西地方は桜も遅咲きの品種を残すのみ。時間の経つのが早すぎて焦ります。。。

この二週間、何をしていたかというと、

結婚式の装花を行ったり
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(会場装花にも、頭飾りにもコケ玉を使用したいとの御希望だったので、頭飾りにはコケ玉を想わせるグリーンのキクやナデシコの品種を使い、テーブルは紅白のキクを使った花手鞠で装花を行いました。頭飾りにコケを使用すると、動くたびにパラパラと降ってくるのを心配してのことです。)



和歌山の住宅で大きな木の植栽を行ったり
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(公園並みに大きな5.0mの木はモクゲンジ。海辺の住宅なので潮風に強いモクゲンジとシダレエンジュを使用しています)
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(モクゲンジはこのような花が咲く木。写真は台湾で見かけた近似種のタイワンモクゲンジです。この物件はまだ足元に低木地被を植えたり、石畳を設置する予定。)



仕入途中で事故にあい、車をぶつけられたり
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京都でクリスマスツリーを植えたり
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宿根草を使ったボーダーガーデンを作ったり
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奈良で打ち合わせの後、数年前に植栽したお宅の様子を見に行ったり
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(下の写真が植栽直後2008年3月のジューンベリー。ずいぶん大きくなったのが判ります)
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(風呂場から見えるように植えたミツバツツジも満開でした。)
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(同じく下が2008年3月植栽直後のミツバツツジ。)
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母校 (京都市立芸術大学環境デザイン学科) で非常勤講師をやることになり、レクチャー用の資料を作ったり
(同じ日に締め切りの仕事が3つもあったので、数年ぶりに一睡もしない完徹でした。。。涙)
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(上の写真はレクチャー用に過去のネガプリントから引っ張り出してきた資料。夜中に白熱灯下でデジタルカメラに落としたので、色彩がヘンですが。。。これは学生時代に友人2人と一カ月に渡って旅したインドの写真)

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(インド最南端の町、カニャークマリの教会。石造りのゴシック建築ですが、外装はオフホワイトのペンキで塗られていて、まるでホワイトチョコレートのような質感。意外ですが、インドは十二使徒の一人が布教をおこなっているため、紀元1世紀に始まる長いキリスト教の歴史があるのです。)
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(こちらはホワイトチョコレート教会の内部。水色のペンキが塗られていて、とても可愛い雰囲気。植物事務所COCA-Zはこの前年に初めてヨーロッパを旅行して、彼の地のゴシック建築を見学しすぎ、その重々しい雰囲気にウンザリしていたので、このカラフルな教会はカルチャーショックでした)

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(学生時代、初めての海外旅行、40日間西ヨーロッパ一周一人旅で見たイタリア・エステ荘のオルガンの噴水。16世紀に作られたもの。日本で言えば室町~戦国時代です。赤丸の中に人が写っているのが判るでしょうか?石造りの重厚で巨大な噴水は、日本でチョロチョロ水が出る程度の噴水しか見たことなかった植物事務所COCA-Zにとって、噴水のイメージを覆すものでした。)

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(右下に日付が入っています。93年の7月1日。当時世界中のガーデナーが詣でたホワイトガーデンのある、イギリスのシシングハースト城。 この庭は20世紀を代表するイギリス庭園のひとつ。 作者の夫婦、ヴィタ・サックヴィル・ウエストとハロルド・ニコルソンはそれぞれ同性の愛人がいながら、夫婦としてもかたい絆で結ばれていたそうで、世間の常識からはみ出した二人の感性が創り上げた庭は、固定概念に囚われず美しい景色を生み出していました。※)

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(今見ると拙さが目立つデザインですが、社会人になってから初めて一人で設計を担当した街区公園。 まだ図面をシャープペンシルで書いていた時代で、パソコンを導入していた上司に手伝ってもらって曲線の多いすべり台の設計を何とか仕上げたもの。 施工費を抑えるため、敷地内の半分を占めていた法面を大きなすべり台としました。 当時、動物の巣について興味を持っていたので、曲線で様々な隙間を造って、いくつもの子供の巣を創るというコンセプトです。 この数年後北海道で、このすべり台を更に洗練させたような事例を発見してショックを受けるのですが。。。苦笑。  この公園では鳥の巣のように、複数の子供が乗って楽しむ特注のブランコなども設置しました。)

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(会社勤めの最後の年に担当した西脇市の農業公園。地元の要望で棚田だった場所を、スイレン池を中心とした公園としたもの。当時、猛勉強して写真に写っている橋や、四阿(あずまや)の設計を構造計算からやったのですが、今ではすっかり忘れてしまいました。。。奥に見える集会場の建築はタトアーキテクツの島田陽氏の設計。)


上記のような写真を沢山引っ張り出してきて、朝までかかって資料作ったのに寝不足で頭が回らず、意味不明のレクチャーになってしまい反省。。。



その他、学生に出した課題の計画地の下見に行ったりとか、
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中国・ハルピンの大規模マンション開発のランドスケープデザインのお仕事を、植栽担当としてお手伝いをしたりとか、
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(これが昨年訪れた現場の様子。広すぎて写真一枚では全景を捉えられません)
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(ハルピンの街の視察の中で訪れた寺院の祭壇。正倉院御物などにもある仮山を、彫刻ではなく実際の植物を使って造ってあります。日本では見かけないので興味深い事例でした。)



その他、宝塚市、神戸市、芦屋市、奈良市、京都市etc...と打ち合わせや現場調査に出掛け、案を作成する日々。




あまりに忙しくて友人に誘われた花見にも参加できず、昨年も海外出張で桜を見ていないのに堪りかね、半日だけ休みをもらって高速を飛ばし、以前お施主様から教えていただいた奈良県は大宇陀にある 「又兵衛桜」 を見に出掛けました。
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樹齢300年と言われる枝垂れ桜。
石垣の上に植えられていて、春風に枝をそよがせる姿は見事なものです。

そして素晴らしかったのは、この桜を取り巻く環境。

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桜を保護するために柵が設けられていて、桜を愛する地元の方の意識が伺えます。

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近くに設置された案内板で見ると、平面図はこんな感じ。
周囲は平成9年から14年にかけて整備が行われたようです。
背景には桃園が造られ、桜の淡いピンクを華やかに盛り上げています。

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桃園の更に後ろは休耕田で、天然(?)の展望台。

前面の河川は護岸を緩やかに設計して、まるで桜を見る劇場のように設えられています。
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その他護岸も石を使ってデザインされています。
欲を言えば、石をもう少しラフで自然な感じに積んであれば更に素晴らしいものになるのでしょうが、現況のデザインでも十分に桜や景観に配慮した姿勢を感じることができます。
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又兵衛桜は石垣の上にあるため、四方どちらから見ても絵になる姿。
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帰路からは暗い杉林を背景に、桜が浮かび上がる景色を楽しむことが出ました。


その他にも景観の邪魔にならない所で、地元の方が地元産の草もちやコンニャクを販売していたり、駐車場が桜から離れた場所に整備されていて、のどかな散歩道を味わいながら桜に近づくアプローチになっていたり。

駐車場からは桜のすぐ近くまでバリアフリーの道が続いているので、子供づれの方が 「ここなら小さな子供をベビーカーに乗せて連れて来れる。」 と嬉しそうに喋っているのを聞きました。

物販は飛ぶように売れていて、地元のお年寄りが家で作った追加の草もちを自転車や三輪バイクに乗せて、嬉しそうに運んでくるのも見かけました。

観光客だけでなく、地元住民や、桜とそれを取り巻く自然環境など、すべてに幸せをもたらす素晴らしい環境デザインが行われた場所と言えるでしょう。

大変勉強になり、無理やり時間を作って出掛けた甲斐がありました。




※ 『園芸世界 2008年5月号』 横山正 著 「庭を造ったひと 訪れたひと」 参照



by coca-z | 2012-04-23 00:00 | 271-280
植物的生活213
中国出張より昨日戻りました。
出掛けた大連とハルピンは、それぞれニセアカシアとライラックのシーズン。

夏へと近づく季節、気温は30度近くまで上がる快晴が続きました。
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写真はチェルノーゼムの地平線が続くハルピンの車窓風景。
街路樹にはポプラが植えられています。

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道路際に植えられた黄色いシュラブローズ(単瓣黄刺梅 Rosa xanthina f. spontanea)。
ハナアブが花を訪れています。まるでブローチのよう。


大連やハルピンは戦前にロシアや日本によって建てられた古い洋風建築群が有名ですが、植物事務所COCA-Zが心惹かれたのは、20世紀後半に建てられたと思われる建築群。
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窓には青や緑の透明シートが張られているものもあり、オランダの建築事務所MVRDVがデザインしたWOZOCOを思い出しました。

公園にはこんな植物が。
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黄金葉の品種のシモツケに斑が入っています。
他の株は普通の黄金葉だったので、おそらく突然変異でしょう。


中国の公園は利用者がとても多く、活気のあるものでした。
写真は公園でヒョウタンから作った楽器を練習するグループ。朝の6時半くらいの風景です。
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by coca-z | 2011-05-29 00:00 | 211-220
植物的生活212
現場調査のため、2011年5月24日から28日まで中国に出掛けています。

中国は昨年の五月に湖北省の北部、神農架に出掛けて以来。
今回は中国西部の奥地ではなく、北東部の都市近辺です。

前回の出張でもっとも印象に残ったのはこの景色。
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見上げるような高さに育ったシャクナゲが群生する 「シャクナゲの森」 です。

ひとつの花はこのようなもの。
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透明感のあるピンクの花で可憐な印象。
このシャクナゲが集まって吉野山のような景観を創り上げていました。



これほどまで特殊な植物景観でなくても、道端には植物事務所COCA-Z的に興味深いものがいっぱい。

日本にも生えるエンゴサクの仲間も、普段関西近辺で見かけるものとは違っています。荒れ地に生えるワイルドな印象のキケマンの一種や、
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とんがり帽子のような形のムラサキケマンの一種、
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水色のものなども見つかりました。
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水色のエンゴサクは日本にも自生し、中国産の種も導入されていますが、暑さに弱くて関西の平野部では夏越しが難しい植物です。

今回の出張でも様々な植物を見ることができるのが楽しみです。

出張の様子は追ってご報告できればと思います。



by coca-z | 2011-05-23 00:00 | 211-220
植物的生活156
たどり着いたのは桃源郷を想わせるような山里でした。
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鳥の巣箱のような穴の開いた土壁の建物が、あちらこちらに見えます。
聞いてみるとこれはタバコを燻製する小屋だとか。とても可愛らしい造形です。
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この村の村長さんの知り合いのお宅で昼食をいただくことになりました。

今回、どこを訪ねてもウェルカムドリンクとしてお茶を出してくださいます。
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このお茶が何故かとても美味しいのです。不思議に思っていたのですが、日本に帰ってから、時々覗かせていただいているブログを読んで納得しました。

食事の用意を待っている部屋の壁がとても魅力的です。
待ち時間を利用して壁に花をいけてみました。
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花材は近辺に沢山生えていたシュウメイギクの葉と、キリの実、タンポポの綿毛です。
畦道にはシュウメイギクが無数に生えていて、秋の花時にはきっと素晴しい景色でしょう。

この辺りでも山の恵み(山菜)を沢山利用するようで、軒先にはこのような美しい背負い籠が置かれていました。
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菜摘みをされている方も見かけます。
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現地で「何故、口が広い形なんだろう?」と考えていたのですが、日本に戻ってタケノコ堀の映像を見ていたら、背負いながら収穫物を投げ入れるのに便利だからだ、と気付きました。

美味しい食事の後、この村を後にして打ち合わせを済ませ、3時間以上車を飛ばし、空港のある宜昌市のホテルに着いたのは深夜、日付が変わるころでした。
翌朝、今度は北京空港で乗り継ぎ、関空を目指します。
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写真は巨大な北京空港。
北京の空港と神農架は同じ国とは思えないほど雰囲気が違います。
植物事務所COCA-Zは中国の植物図鑑がほしかったのですが、神農架では本屋などまるでなかったので、空港で本屋に飛び込み、合計13キロもの本を購入してしまいました。帰りに重さで難儀したのは言うまでもありません。苦笑

今回は初めての中国訪問でしたが、やはり大きな国です。
きっと様々な側面があるのでしょうが、今回実際に見聞した中国はとても好感のもてるところでした。

またいずれ訪れる機会があれば良いな、と思いながら飛行機の窓から雲で霞む大地を眺め今回の出張を終えたのでした。
by coca-z | 2010-06-15 00:00 | 151-160



植物事務所COCA-Z(コカジ) 植物的生活               註)本ブログに記載されている広告は自動的に挿入されているもので、植物事務所コカジに一切関係はありません。
by coca-z
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